熱中症の搬送者2万2千人 過去最多、死者65人
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総務省消防庁は24日、熱中症とみられる症状で16~22日の1週間に全国で2万2647人(速報値)が搬送されたと発表した。集計を始めた2008年以降で最多となった。このうち死亡したのは28府県で65人だった。都道府県別の搬送者数は、東京が最多の1979人で、愛知1954人、大阪1779人、埼玉1617人と続いた。

死者数は最多が愛知、三重の各7人で、埼玉が6人。大阪と、西日本豪雨で大きな被害が出た広島が各5人。これまで熱中症による1週間の搬送者数が最も多かったのは、15年7月27日~8月2日の1万2064人だった。
東京消防庁も24日、都内で23日に熱中症とみられる症状で搬送された人数が371人(速報値)で、記録を取り始めた10年以降で最多となったと明らかにした。1~97歳が搬送され、重篤な症状の人もいた。これまでの最多は13年8月10日の350人。今年は7月中旬ごろから1日当たりの搬送者が250人を超える日が続いていた。
23日の救急出動件数も過去最多を更新した22日(3125件)を上回る見込み。