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ゴルフも海外組? 4人が全英オープン予選突破

編集委員 串田孝義

イタリア初のメジャー制覇で幕を閉じたゴルフの全英オープン選手権(英カーヌスティ・ゴルフリンクス=7402ヤード、パー71)。日本勢はエースの松山英樹がまさかの予選落ちを喫したが、総勢10人が出場し、4人が決勝ラウンドをプレーする頑張りをみせた。

ローテーションで開催される全英のコースで最北端に位置し、最難関といわれるカーヌスティ。1999年、2007年の過去2回に日本選手は出場しているが、順位は99年の米山剛の15位が最高。両大会とも一人としてアンダーパーで1ラウンドを回れた者はいなかった。

小平は「達成感というより悔しさの方が大きい」と振り返った=ロイター

今大会、日本勢最高は小平智の35位。とはいえ内容が異なる。72、71と粘って3度目の全英で初めて予選を突破すると、ムービングサタデーの3日目に堂々の3アンダー「68」をマーク。4月に憧れだったマスターズに初出場、4日間戦い抜いたときとまったく同じ感想を口にした。「もう少しできた。達成感というより悔しさの方が大きい」

川村「自分のスタイルで戦える」

カーヌスティに一番フィットしていたのが「全英に出て勝つことがゴルフ人生最高の目標」と若い頃から周囲に語ってきたという初出場の25歳、川村昌弘かもしれない。初日こそ77と出遅れたが、雨の2日目に67を出して予選をクリアすると、決勝は2日間とも71。初日を除く3日間だけなら4アンダー。

最終日は地元スコットランド出身のアマチュア、サム・ロックとラウンド。ベストアマ「シルバーメダル」が確定した新星に大歓声が飛ぶ雰囲気にも動じることなくほほ笑みながらプレーした。優勝争いの猛者がスコアを崩した強風にも慌てず、積極的に握ったドライバーも巧みに高低を打ち分けた。

初出場の川村は確かな手応えをつかんだ=ロイター

「もっと吹いてもよかったかなと。番手の違いがまだ常識の範囲内。普段と2、3番手違うぐらいが全英じゃないですか。子どものころから、全英ならチャンスがあると思ってきて、それが裏切られなかった。自分の飛距離、プレースタイルで戦えると確信した」。比較的穏やかだった今年のカーヌスティの天気を残念がる余裕もみせた。

川村といえば自称「旅人ゴルファー」。日本だけにこもらず、積極的にアジア、欧州へと旅に出て過酷な環境に慣れ、楽しむことで腕を磨いてきた。次戦は欧州とアジアツアー共催の「フィジー・インターナショナル」。「日本にはまあ、そのうち帰ります」と笑わせた。

04年(ロイヤルトルーン)以来、4人が予選を突破。小平は米ツアー初優勝を機に主戦場を米国に移し、腰痛に苦しみながら3日目に「65」を出すなど存在感をみせた宮里優作も今季から欧州に戦いの場を求めている。痛恨の予選落ち後、松山はすぐに米国へ戻り、47位で終えた宮里優は次週「ポルシェ・ヨーロピアンオープン」の地、ドイツへ。生粋の旅人、川村を含め日本にはなかなか帰ってこない「海外組」が活躍した。

池田、チームニッポンに勇気

「欧州組」が主力を占めるサッカー日本代表のように、世界で戦うなら海外に出るのが近道というのが昨今のスポーツ界の常識となりつつある。そこに敢然と挑戦して結果を残したのが池田勇太といえるのではないか。

スコットランド親善大使を務める池田は17年の日本オープン王者の資格で全英出場権を獲得。日本勢にとって鬼門とも思えたカーヌスティで初日アンダーパーの「70」をマーク、チームニッポンに勇気を与えた。パッティングに泣かされ、最後は51位で終えたが、16年の全米プロ以来となるメジャーの決勝ラウンドを戦った奮闘ぶりは特筆ものだった。

次戦は3週間後のメジャー第4戦、全米プロ(米ミズーリ州ベルーフCC)。いったん日本に戻り、地方オープンに出場しながら調整する。「特別なことはしない。コースや気候、何もかもが次は違う。まずは日本で自分のゴルフを整えてから臨みたい」

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