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「大暑」に都内初の40度超え 国内の最高気温も更新

猛烈な暑さがついに国内の最高気温を更新した。23日は一年で最も暑さが厳しいとされる「大暑」。埼玉県熊谷市で観測史上最高を更新する41.1度を観測。東京都青梅市でも都内初の40度超えとなる40.8度を記録した。連日のうだるような暑さに住民もグッタリ。専門家は「熱中症の疑いがある緊急時には水風呂などの対応も有効」と指摘した。

JR熊谷駅の改札を出ると、息苦しさを感じるほどの熱風に包まれる。埼玉県熊谷市は午後2時16分に気温41.1度を観測。2007年8月に当時の国内最高気温40.9度を観測し、「暑い街」として一躍有名になった。13年8月に41.0度を記録した高知県四万十市に抜かれたが、5年ぶりに1位となった。

PRするために大温度計を設置している八木橋百貨店では記録更新を受けて赤色のバーを41.1度まで引き上げた。最高気温の数字は最高だった40.9度までしかパネルを用意しておらず、手書きの紙を貼った。

同市の専門学校生、大野萌絵さん(19)は「朝も家で食べたが、暑すぎるので」と食堂でかき氷を食べようと来店。「どうせ暑いなら他に負けたくない。やっと熊谷が日本一に返り咲いた」と笑った。

都内で初めて40度を観測した青梅市のJR青梅駅前。午後3時をすぎても強い日差しが照りつけ、行き交う人の姿はまばら。

ゼミの実地調査で青梅を訪れた川崎市の大学生、清水祐希さん(20)は「もう暑くて耐えられない。喫茶店に入って、一休みしたい」と何度もハンカチで額を拭いながら、友人らと駅前の喫茶店に駆け込んだ。

駅近くで観光客向けの休憩所を営む村野伸司さん(60)は「例年なら冷房がなくても室内なら快適に過ごせるほどだが、今年は異常」と首を振る。「あまりの暑さに引き返した人もいる」とため息をついた。

同市在住の主婦、加藤愛さん(44)の息子が通う幼稚園は23日、屋外で遊ぶことを禁止した。加藤さんは「家では子供が熱中症にならないようにエアコンと扇風機が欠かせない」と話した。

岐阜県多治見市は7月18日に続き、今夏2回目の40.7度を観測した。JR多治見駅前の温度計は午後3時40分ごろに41.9度を表示。35度以上の「猛暑日」は、この日で11日連続だ。

温度計を撮影した学習塾を経営する森弘明さん(55)は「どうせ暑いなら日本一がいい。でも、クーラーがフル稼働で電気代が心配なので暑すぎるのも勘弁して」と苦笑い。塾では生徒に飲み物を持参するよう伝えており、「子供を預かる立場。しっかり対応しないと」と気を引き締めた。

記録的な暑さの影響で、イベントや学校行事の中止も相次いでいる。

「『命にかかわる高温注意報発令中』につき中止とさせていただきます」。京都市東山区の八坂神社は21日、祇園祭の後祭で行われる花傘巡行を24日に予定していたが中止するとホームページで発表した。

花傘巡行は花街関係者や子供みこしが行列をつくり、祇園祭の後半を彩る行事。担当者は「参加者が熱中症に陥る危険がある」と説明した。

東京都の新宿区立西新宿小学校は23日、プールの使用中止を決めた。午後3時時点でプールサイドの気温は40度、水温は34度。24日も気温が35度を超すとみられ、室本辰也副校長は「児童の安全を考えて引き続き中止を決めた」と話した。

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