2019年8月24日(土)

筋ジス治療薬 共同研究 アスタファーマ、神戸学院大と

2018/7/23 20:07
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富士化学工業(富山県上市町)関連会社で創薬を手掛けるアスタファーマシューティカルズ(同)と神戸学院大学は23日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬の開発に向けた共同研究契約を締結したと発表した。アスタファーマ社が開発したアスタキサンチンの化合物を使って効果を検証し、新薬の製造を目指す。

共同研究締結書を手にするアスタファーマシューティカルズの西田社長(左)と神戸学院大の松尾特命教授(富山県上市町)

DMDは遺伝子変異による筋ジストロフィーの代表的疾患で、男児出生数約3500人に1人の頻度で発生。症状が進行すると運動障害が起こり、多くは20~30代で心不全などで死に至るという。現在、根本的な治療法はなく、有効な治療法も限られている。

共同研究を行う神戸学院大の松尾雅文特命教授は遺伝子の解析を進め、2006年に世界で初めて欠損したたんぱく質を発生させる治療法を発表したDMD研究の第一人者だ。

アスタキサンチンはエビやカニなどの甲殻類の体内に蓄えられる赤い色素で、抗酸化力が強く、生活習慣病や老化の防止にも効果があるとされる。アスタファーマ社はアスタキサンチンを化合した誘導体を開発し、心筋や骨格筋の機能低下を防ぐ作用を確認している。

共同研究では、松尾特命教授の指導を受けながら、19年中にアスタキサンチン誘導体が持つ心筋の機能維持効果がDMD治療にどう結びつくかをラットを使った実験で検証する。20年以降の早い段階で臨床試験に入りたいとしており、同社の西田光徳社長は「新薬開発に全力をあげていきたい」と話している。

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