「ギャルの聖地」イメージ払拭 渋谷109が新ロゴ

2018/7/22 11:17
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SHIBUYA109エンタテイメント(東京・渋谷)は22日、ファッションビル「渋谷109」の新ロゴマークを発表した。渋谷109が2019年に40周年を迎えるにあたり初の変更となる。一般公募から審査と一般投票を経て決定した。近年売り上げが減少傾向の中、「ギャルの聖地」というイメージを払拭し幅広い若者を呼び込む決意を新ロゴに込める。

渋谷109の愛称「マルキュー」の丸をモチーフに、象徴であるシリンダー型のビルを上部に配した。

SHIBUYA109エンタテイメントは22日、渋谷109のイベントスペースで新ロゴマークの発表会を開いた(東京・渋谷)

2019年春ごろにシリンダー型のファッションビル「SHIBUYA109」(東京・渋谷)のロゴを1979年の開業以来初めて変更する。

「変わりゆく渋谷の中で今後も輝き続ける決意を表す」。SHIBUYA109エンタテイメントが22日に都内で開いた渋谷109の新ロゴの発表会で木村知郎社長はこう語った。新しいロゴは19年春にシリンダー型のビルに付け替える。大阪や鹿児島といった渋谷以外の店舗などのロゴも替えていく。

新ロゴは渋谷109の愛称「マルキュー」の丸をモチーフに、象徴であるシリンダー型のビルを上部に配した。カラフルなグラデーションで若者の流行の発信地という渋谷らしさを表した。

今回、一般公募で集まった計9537件のロゴの中から審査員・事務局で最終候補4案を選出。インターネットで一般投票を行い、最優秀賞に選ばれたロゴが新ロゴに採用された。

渋谷109は1979年に「ファッションコミュニティー109」という名称で開業した。89年に渋谷109という名称に変更。95年に女子高校生にターゲットを絞り約6年かけてフロアごとに改装を行うと、若者への絶大な影響力を持ち、「ギャル文化の集積地」「流行の発信基地」と称され、人気テナントの店員は「カリスマ店員」と呼ばれ流行語にもなった。

その後、コギャルブームが去り、海外のファストファッションブランドが日本へ上陸。ファッションのインターネット通販にも押され、渋谷109の売上高は2008年度の280億円をピークに16年度には147億円まで落ち込んだ。

ターゲットの年齢層を変えず、この数年は10~20代の幅広い誘客のてこ入れを図る。個人、新興企業がリアル店舗だけではなくネット通販で商品を販売できるようにし、若い独創的なブランドの発掘・育成を行う仕組みや、ユーチューバーなどのアーティストのポップアップストアを開設。メンズ館も飲食テナントを取り入れるなどリニューアルを進めている。

木村社長は「今の単なるファッションを中心としたビルから、ここでしか体験できないハラハラドキドキワクワクするような施設に変わっていきたい」と強調する。今後、新ロゴだけではなく中身を伴うリニューアルがなければ、駅周辺の大規模な再開発が進む渋谷に埋没してしまうだろう。

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