給付型奨学金の財団、12人の奨学生を認定 福岡

2018/7/21 16:57
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経済的な理由で就学に悩む福岡県内の大学生を減らそうと、公益財団法人「石井育英会」(福岡市博多区)は返済不要の奨学金の給付を本格的に始める。21日、奨学生12人を認定した。今後毎年10人をめどに奨学生を認定していく計画。日本学生支援機構の調査では奨学金を利用している大学生は約半数。大半は貸与型で卒業後に返済が滞る人も多い。

福岡市で開かれた奨学生の認定式(21日)

財団は代表理事を務める石井和俊氏が私財の有価証券を寄付する形で2016年に設立。17年に公益財団法人の認定を受け、奨学金の給付を始めた。認定から間がなかった17年度の奨学生は6人だったが、今回は倍に増えた。支給額は月額5万円で年60万円。

奨学生に選ばれた九州大工学部の古賀勇大さん(19)は人工知能を学ぶ目標を掲げる。「奨学金を返還しない分、社会に還元できる人間にならないといけない」と身を引き締めた。福岡大薬学部の松田みなみさん(19)は「学費や生活費のためのアルバイトの時間を減らせる。きちんと学びたい」と笑顔をみせた。

財団では現在、運用する有価証券の買い替えを可能にするため、基金の設立を進めている。基金設立が承認されれば、運用手段が広がり、奨学金の原資を安定的に確保することにつながる。石井氏は「外部からの寄付も募って給付できる学生を増やしたい」と話す。

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