VW、ブラジルで減産 販売・輸出低迷で

2018/7/21 4:12
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【ブエノスアイレス=外山尚之】独フォルクスワーゲン(VW)はブラジルで減産に踏み切る。ブラジル経済の回復の鈍化が鮮明になっている上、輸出先である隣国アルゼンチンも通貨下落で販売が低迷していることに対応する。1000人規模の従業員に対し、1カ月間の休暇を取ってもらう。回復傾向にあったブラジルやアルゼンチンの自動車産業だが、足元では勢いを失いつつある。

VWは輸出先のアルゼンチンでも販売不振に苦しむ(ブエノスアイレス)

有力紙エスタド・ジ・サンパウロが19日に報じた。減産の規模は明らかになっていない。労働組合によると、8月21日からサンパウロ市近郊の工場で働く従業員約1000人に対し1カ月の休暇を与え、生産台数を調整する。

同工場は主力の小型車「ポロ」などを生産しており、昨年、26億レアル(約760億円)を投じて生産設備の更新をすると発表したばかり。ブラジルやアルゼンチンの自動車市場の回復を踏まえての判断だったが、足元の変調に対応するため、減産で様子を見る。

VWはブラジル国内の新車販売でブランド別では米ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐシェア2位で、輸出台数では首位だ。ブラジルでは5月のトラック運転手によるストライキで経済の回復ペースが鈍化しており、自動車販売も伸び悩む。主要輸出先であるアルゼンチンでも通貨下落でVWが得意とする小型車の販売は低迷している。

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