印IT大手3社の2018年4~6月期、業績に明暗
ウィプロ、データセンター事業の売却響き低成長

2018/7/21 8:00
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【ムンバイ=早川麗】インドIT(情報技術)サービス大手3社の2018年4~6月期の連結決算が20日出そろった。ウィプロがデータセンター事業の売却で低成長となり、インフォシスも子会社売却に関連する損失の計上で減益となった。一方、最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は2ケタの増収増益を達成し、3社の業績は明暗がわかれた。

3位ウィプロが20日発表した連結決算は、ITサービス部門の売上高が20億2600万ドル(約2270億円)と3%増収にとどまった。17年4~6月期(2%増収)以来、4四半期ぶりの低水準だ。同社は3月にデータセンター事業の売却を発表し、18年4~6月期に完了した。ただITサービスの部門利益は5%増の3億4800万ドルとなり、利益率は高まった。

インフォシスは純利益が1%減の5億3400万ドルだった。売却交渉中の子会社の評価額が下がったことに伴う損失を計上した。売上高は7%増だったが、増収率は直近2四半期より鈍化した。

好調が際立ったのがTCSだ。売上高は10%増の50億5100万ドル、純利益は17%増の10億8200万ドル。大型契約を含む新規受注が好調で、主力の北米市場が回復。顧客の産業別には金融関連が回復してきたほか、エネルギーや小売業などが大きく伸びた。

もっとも3社とも人工知能(AI)やクラウドサービス、データ分析といった「デジタル」分野は大幅に伸びている。各社は同分野に力を入れており、先端分野での研究開発や受注が今後の成長を左右する。

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