2018年12月13日(木)

IHI、水中浮遊式海流発電に成功 黒潮から最大30kW

BP速報
2018/7/20 20:00
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海面に浮かべた水中浮遊式海流発電システム。左右に水中タービンが配置されている(出所:NEDO)

海面に浮かべた水中浮遊式海流発電システム。左右に水中タービンが配置されている(出所:NEDO)

IHIは、水中浮遊式海流発電の実証実験について「日本の黒潮から最大30kWの発電に成功した」と発表した。2018年7月13日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主催のセミナーに招かれた同社技術開発本部総合開発センターが講演で明らかにした。

IHIの水中浮遊式海流発電システムは、実証試験器を、黒潮の海流が強い海底に打ったアンカーから係留索で「タコ揚げ」のように水中に浮かべて発電する。

■双発式の水中タービンを搭載

同試験機は双発式の水中タービンを備える。海流で発電した電力は係留索に組み込まれた送電ケーブルを使ってアンカーに送電。アンカーから海底送電ケーブルで地上に送る。「双発式の水中タービンは互いに逆回転してタービンの回転トルクを相殺し、海中で安定した姿勢を保つ仕組み」(技術開発本部総合開発センター)という。

今回の実証試験器は「潮流・海底発電システムの認証に関するガイドラインに沿ったプロトタイプ認証を、日本海事協会から日本で初めて取得して実施された」(技術開発本部総合開発センター)という。

NEDOは11年度から海洋エネルギーの次世代要素技術開発の発電実証研究事業を始め、その事業の後継事業として15年度から発電実証実験を3年間で進めてきた。その最終年度の17年度に、水中浮遊式海流発電テーマでは、実海域実証実験を鹿児島県十島村のトカラ列島で実施した。

まず曳航(えいこう)試験で発電出力100kWを達成した。開発した発電機器の性能や浮上・着行などの浮力調整装置の性能、浮遊安定性などの実証が目的。次にトカラ列島口之島から離岸距離約5km、水深約100mにある海底に、水中浮遊式海流発電機を設置して実証実験を実施。最大30kWの発電性能を示した。

NEDOは18年度から、3年間の予定で離島での長期発電実証事業を進める。

(ライター 丸山正明)

[日経 xTECH 2018年7月19日掲載]

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