リープマインド、AI向けデータの作成サービス

2018/7/20 14:11
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人工知能(AI)開発スタートアップのリープマインド(東京・渋谷、松田総一社長)は、ディープラーニング(深層学習)に使う学習用データを簡単に作成できるサービスを始める。クラウド経由でデータを預けるだけで、AIが学習しやすい状態にしてくれる。

「デルタキット」を持つ松田社長(左)と安村リーダー

AIがデータを学習するには「アノテーション」と呼ぶ特徴付け作業が必要だ。「何が正解なのか」などの特徴の情報は、データの量などと同様に重要。情報が足りないと十分に学習ができず、精度を高めることが難しくなる。

リープマインドが提供する新サービス「デルタマーク」は、深層学習用の学習データを作成する。顧客から預かった大量のデータに、クラウドワーカーの協力を得てアノテーションをする。担当する安村修一リーダーは「これまで顧客側では難しかった学習データの作成が簡単にできるようになる」と話す。

サービスはクラウド経由だが、要望によっては自社運用できるサーバーに組み込むこともできる。安村リーダーは「アノテーション作業そのものをAIが代行するシステムも計画中だ」と話す。

リープマインドは深層学習をどこでも活用できる技術を開発する。深層学習のアルゴリズムを「FPGA」と呼ぶ回路に落とし込む。深層学習専用のデバイスとして小型化することで、大きな計算装置を設置できない自動運転車などでの活用を見込む。

小型化できる秘訣は、AIの数式を回路にあわせて簡単にすることだ。簡単な数式の計算であれば、画像処理半導体(GPU)のような大きな計算装置は必要なく、小型のデバイスで済む。

6月には「デルタキット」と呼ぶ小型の製品を発表した。同社のサービスを使って作った深層学習のアルゴリズムをかき込めるハードウエアのセットだ。GPUなどの高価な装置がなくても深層学習ができるようになるという。

(矢野摂士)

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