2018年9月26日(水)

ローソンとZMP、慶応SFCで配達ロボ実験

自動運転
BP速報
2018/7/20 18:00
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 ローソンは2018年7月19日、神奈川県藤沢市の慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)構内で、宅配ロボットを使った無人配達サービスの実証実験を始めると発表した。19年2月までに受注・配達を始める。

■店に行かなくても買い物できる

(左から)ローソン オープン・イノベーションセンターの谷田詔一マネジャー、ZMPの谷口恒社長、ローソンの牧野国嗣オープン・イノベーションセンター長

(左から)ローソン オープン・イノベーションセンターの谷田詔一マネジャー、ZMPの谷口恒社長、ローソンの牧野国嗣オープン・イノベーションセンター長

 ローソンの牧野国嗣オープン・イノベーションセンター長は「従来のコンビニエンスストアは店に商品を並べて、お客様に来てもらう必要があった。宅配ロボットでこの制約を取り払う。店に行かなくても買い物ができる環境を整えて『買い物難民』の解消に貢献したい」と述べた。

 慶応SFCは市街地から外れた場所に立地する。構内や周辺に商店は少なく、学生や教職員が夜間に食料品を入手するのに苦労するという。このため、無人配達サービスの需要があると判断した。現在は慶応SFC周辺にローソン店舗はないが、新規出店か簡易店舗設置などで拠点を確保する。

 利用者がスマートフォンで商品を注文すれば、ローソンのスタッフが拠点で商品をピックアップし、ロボットに搭載したロッカーに収納する。

自動走行ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」の後部ロッカーに商品を収納

自動走行ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」の後部ロッカーに商品を収納

 ロボットはキャンパス内の指定した場所まで自動走行。利用者は2次元バーコードでロッカーを解錠し、商品を受け取る。

 自動運転技術のZMPが開発した自動走行ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」を採用する。ZMPは17年に同機を発表し、宅配寿司「銀のさら」を展開するライドオンエクスプレスと実証実験をした。

 ローソンの配達サービスでは、従来機を小型化し、量産を前提とした部品を組み込んだ「キャリロデリバリー量産前モデル」を使う。積載量50kgで最高時速6km。一度充電すると約12時間連続稼働する。

■19年秋ごろ量産化目指す

 ZMPの谷口恒社長は「ローソンとの実証実験でノウハウを蓄積し、19年秋ごろにはキャリロデリバリーを量産化したい。キャリロデリバリーが公道を走行可能かどうかは法的に明確ではなく、当面は大学や工場構内など私有地での導入拡大を目指す。政府にはぜひとも規制緩和をお願いしたい」と話した。

 今回の実証実験には慶応義塾大学SFC研究所が協力。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として実施する。

 ローソンは17年に福島県南相馬市でドローンを使った配達サービスの実験も実施した。

 オープン・イノベーションセンターの谷田詔一マネジャーは「現在の技術水準では、ドローンは風雨に弱く積載量が限られる。コンビニの商品群を扱ううえでは、実用化は少し先になるだろう。キャリロデリバリーは無人配達手段として、より実用化に近い選択肢だ」と説明した。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年7月19日掲載]

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