2019年3月25日(月)

ハイフラックス、シンガポールの施設売却に8社名乗り

2018/7/19 21:20
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【シンガポール=谷繭子】資金繰りの悪化で裁判所から債務返済猶予を受けたシンガポールの水処理大手、ハイフラックスは同国最大の海水淡水化施設「トゥアスプリング」の売却先を10月15日までに決める計画だ。8社が買い手として手を挙げているという。簿価14億シンガポールドル(約1150億円)の同施設が売れればキャッシュフローは大幅に改善する。赤字続きの同施設に簿価程度の売値がつくかが焦点だ。

オリビア・ラム会長が19日、記者会見で明らかにした。同社はトゥアスプリング内に2016年に開設した発電所の赤字がきっかけで財務状態が悪化。5月、シンガポールの高等裁判所に6カ月間の債務返済猶予を申請し、6月に認められた。3月末時点で同社の抱える債務は約30億シンガポールドルだった。

トゥアスプリングの売却は再建を目指す同社の最大のカギだ。同時に売却を試みている中国・天津の淡水化施設はいまだ想定を下回る価格の提案しかなく、「地元政府の協力で再度買い手を募集している」(ラム氏)という。同社は新規融資の交渉に加え、新規出資を巡り、戦略投資家との交渉も進めていることを明かにした。

水の供給の一部を隣国マレーシアからの輸入に頼るシンガポールで、淡水化や汚水再生の水処理施設を手がけるハイフラックスは水の自給を支える戦略的な企業だ。政府が再建を支援するとの見方も根強いが、ラム氏は「我々は民間企業だ」と述べるにとどめた。

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