人事評価のあしたのチーム、ベクトルが子会社化
PRサービスのベクトルは19日、人事評価システムを手がけるあしたのチーム(東京・中央)の株式の過半数を取得し、子会社化すると発表した。買収金額は32億円で議決権の54%を取得する。ベクトルは2015年にあしたのチームに3%弱を出資し、PRなどを支援してきた。子会社化によって経営にも関与し、成長を加速させる。
あしたのチームは08年の設立で、企業の人事評価制度に関するクラウドサービスを提供する。中小企業を中心に1300社以上が導入し、18年3月期の売上高は27億6055万円、純利益は1億8225万円だった。今後はベクトル傘下で人材採用や知名度向上を図り、将来の新規株式公開(IPO)を目指す。
ベクトルは7月31日付で他の株主の持ち分を含めて創業者の高橋恭介会長を通じて51.3%分を取得する。高橋会長は譲渡後も10%強の大株主にとどまる見通しだ。