2018年9月21日(金)

現金持たずに遊べます 富士急ハイランドに「ウィーチャットペイ」全面導入

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2018/7/19 14:41
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 騰訊控股(テンセント)は19日、富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)にスマートフォン(スマホ)決済の「微信支付(ウィーチャットペイ)」を全面導入すると発表した。まず、園内の店舗や飲食店、フリーパスチケットをスマホで購入できるようにする。主要なテーマパークのキャッシュレス化を軸に、富士山周辺を訪れる訪日中国人客の消費を囲い込む。

無人レジも試験的に導入した(19日、山梨県富士吉田市)

 同日開いた記念式典でリ・バイコウ・ウィーチャットペイ事業副総裁は「富士急ハイランドを旗艦遊園地にする。スマート化された世界一のテーマパークを目指す」と意気込みを語った。富士急ハイランドはアリババ集団の支付宝(アリペイ)は導入していない。富士急行の堀内光一郎社長は「中国からのお客様に楽しんでもらえるようにテンセントとの連携を強化していく」と述べ、決済サービスや集客面での連携を深めていく考えを示した。

 富士急ハイランドは14日から入場料を無料化し、アトラクションごとにチケットを販売する方式に変更。まず、アトラクションが乗り放題になるフリーパスチケットの代金をスマホで支払えるようにした。アプリでは待ち時間などの確認もできる。今後はアトラクションごとのチケットを購入できるようにするほか、スマホを使った園内のツアーガイドなども実施する。

 園内のすべての売店や飲食店でもスマホで決済ができる。一部の店舗では消費者が商品のバーコードやスマホのQRコードをセルフサービスで読み取る無人レジを試験導入した。最短30秒で支払いが完了する。今後は富士急グループのホテルやタクシーでの支払いなどにも対応させる。

 SNS(交流サイト)の「微信(ウィーチャット)」のアプリを活用した情報発信にも取り組む。SNS機能を生かし、中国にいるユーザーに口コミで同園や周辺の観光情報が拡散される効果も期待する。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2017年の訪日中国人は前年比15.4%増の735万人だった。富士山エリアは年3600万人の観光客が訪れているといい、河口湖駅の乗降客の53%が外国人という。富士急行は8億人の月間利用者をほこるウィーチャットペイを全面導入し、中国人観光客の利便性を高め、消費を喚起する考えだ。

 観光施設でのスマホ決済を巡っては、17年にサンリオピューロランド(東京都多摩市)がアリペイを導入した。福岡市はLINEと組み6月から、観光施設などのキャッシュレス化の実証実験を始めた。博物館やアジア美術館などにスマホ決済の端末を導入。自社のスマホ決済のLINEペイのほか、アリペイやウィーチャットペイも利用できる。中国を中心に海外で進むキャッシュレス化に対応することで、訪日客を呼び込む動きが広がりそうだ。

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