英インターコンチ、新宿に新ブランドホテル - 日本経済新聞
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英インターコンチ、新宿に新ブランドホテル

英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)は19日、日本初進出ブランドのホテル「キンプトン」を2020年に東京・新宿に開くと発表した。既存の「インターコンチネンタル」と同等の高級ホテルだが、カラフルな内装などデザインにこだわる。宴会場やチャペルも併設する。訪日外国人と日本人の両方の需要を見込む。

「キンプトン東京・新宿」を都庁に近い西新宿3丁目に20年初めに開く。室数は150~160室前後を予定。客室面積は30~40平方メートルが中心で、約70平方メートルの広い部屋も用意する。

宿泊料金は今後詰めるが、1室あたり数万円程度になる見込みだ。

宿泊者に無料でコーヒーや紅茶を出すなどのサービスを提供する。最大300人を収容できる3つの宴会場、趣向が異なる3種類のレストランを備える。チャペルは婚礼だけでなくパーティーにも使えるようにする。

IHGと提携関係にある婚礼大手のツカダ・グローバルホールディングが建物を保有して採用や戦略立案など経営を担い、現場実務など運営はIHGの国内運営会社IHG・ANA・ホテルズグループジャパンに委託する。

近くにはパークハイアット東京やヒルトン東京、京王プラザホテルなど有力ホテルがひしめく。キンプトンはモダンな内装などデザインに趣向を凝らす「ブティックホテル」と呼ばれる種類のホテルとして違いを出す。

IHGの欧州・中東・アジア・アフリカ最高経営責任者(CEO)のケネス・マクファーソン氏は日本経済新聞の取材に「東京は稼働率が世界一の有望市場だが、ハイクオリティーな国際ブランドはまだ多くない。需要は底堅く、ホテル市場の活況は続く」と語った。

外資ホテルの進出が相次ぎ、競争は激化している。マクファーソン氏は日本で既にインターコンチネンタルなど3ブランドの33ホテルを展開している実績や、国内外に抱える会員基盤が強みになるとの認識を示した。

IHGは今後、キンプトンのさらなる国内展開も検討していく。神奈川県箱根町や大分県別府市などでは別ブランドのホテルの開業も予定している。(大林広樹)

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