オークマ100億円投資 岐阜の工場、生産能力3割増

2018/7/18 21:30
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工作機械大手のオークマは18日、岐阜県可児市の可児工場に部品加工棟など2棟を新設すると発表した。投資額は約100億円。金属部品を加工するマシニングセンターの生産能力を3割引き上げる。2020年には本社工場(愛知県大口町)にも組み立て拠点を設ける予定。好調な受注を追い風に、能力増とともに生産性の向上も急ぐ。

オークマが可児工場(岐阜県可児市)に設ける部品加工棟のイメージ

新設する部品加工棟「第6工場(K6)」の延べ床面積は9600平方メートル。棟内には工作機械の土台となる大物部品の加工や仕上げ、部品の精密測定のエリアを設ける。新たな設備の導入で、縦型と横型のマシニングセンターの生産能力は年4000台程度と、従来より3割増やす。8月に着工し、19年5月の稼働をめざす。

部品加工は同じ工場内の建物や本社工場で手掛けているが、新棟に機能を移管。最終的な組み立てまで一貫生産する。ロボットによる生産ラインの自動化や、機械の稼働状況の監視など本社工場に導入したシステムを新棟にも生かし、これまで難しかった24時間の無人稼働が可能になる。

花木義麿社長は「(あらゆるものがネットにつながる)IoTを駆使したスマートファクトリーを一段と進める」と意気込む。一連の取り組みで生産性を2倍に引き上げ、納期も縮める考えだ。

併せて鋳物部品の熱処理や塗装を担う「素材センター」も来春に稼働する。これまで隣接する生産棟で手掛けていたが、有機溶剤などを使うためよりよい作業環境をつくる。機能を移管した生産棟跡地には新たな設備を導入し、部品の加工能力を引き上げる。

同社は本社工場も含めて生産体制を見直している。本社工場には20年に組み立て拠点をつくる計画だ。部品の自動配送など省力化をさらに進め、生産能力は連結売上高で現状の4割増の2500億円まで対応できるようにしていく。

世界的な景気改善を反映し、同社も過去最高水準の受注が続いている。供給能力が不足しており、17年にも本社工場に効率生産に向けた新棟を稼働した。花木社長は「自動化技術などを生かし、少量多品種でも効率生産できるようにする」と話す。(角田康祐)

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