向山製作所、福島・大玉村に郊外型カフェ併設店
生キャラメルも作る電子部品製造の向山製作所(福島県大玉村)は24日、同村内に初の郊外型カフェ併設店を開く。「大玉ベース」の名称で、2017年12月に稼働した菓子工場と一体で運営。世界遺産があるペルー・マチュピチュ村の友好都市として知名度を高めた村に観光客を呼び込む。

店舗の床面積は約330平方メートルで、隣接する工場との合計は約1200平方メートル。土地・建物合わせ約6億円を投資した。織田金也社長は18日の内覧会で「ここが目的地となるような店づくりに挑戦し、当社発祥の地の福島を世界にアピールしたい」と話した。
抹茶、胡桃(くるみ)など和の風味を取り入れ、県産小麦を一部使ったバターサンドを初めて投入。生キャラメルや17年に製造を始めたパンも販売する。カフェでは店内の窯で焼いた自家製生地のピザなどを提供する。
既存の6店は同県郡山市や仙台市などの駅ビルや中心市街地にあるが、新店は幹線道路と水田に挟まれた「あだたらの里直売所」に隣接する。同村の押山利一村長は「村では珍しいしゃれた雰囲気の店で地元の新たな顔になる」と期待した。
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