ブリヂストンは18日、2019年中にタイヤの騒音を試験する開発工程を無人化すると発表した。自動運転技術を開発するZMP(東京・文京)と組み、完全自動運転の車両に開発中のタイヤを搭載して性能を評価する。開発コストの削減や、試験を担当する運転手の習熟度の差によって生じる測定結果のばらつきを抑える効果を見込む。
ZMPの自動運転車「ロボカーミニバン」を用いる。ブリヂストンの試験場内で完全自動運転を実現する。
タイヤは開発工程の最終段階で実走行中に生じる騒音を計測する。規定の速度で走っている試験車両をエンジンを止めた状態で測定コース内に進入させる。測定コースの両脇に設置したマイクで、タイヤから発生する騒音を測る。
正確な測定には定められた条件通りに試験車両を運転する必要があるが、運転手の習熟度合いによって測定結果にばらつきが生じることもあった。完全自動運転の車両を導入すれば、一定の条件で性能を測りやすくなる。複数人の運転手が必要だった工程を、自動運転車両を管理する人員1人に減らせる効果もある。