2018年9月23日(日)

東工大と東北大、量子計算機の研究で連携
カナダ企業の最新「アニーリング型」を導入へ

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科学&新技術
2018/7/18 15:19
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 東京工業大学と東北大学は18日、量子計算機の研究で連携すると発表した。膨大な選択肢から最適な答えを導き出す「組み合わせ最適化問題」の計算に特化したアニーリング型の計算機で、カナダのDウエーブ・システムズの最新機種を2019年秋に導入する。同年4月にはデンソーなどの企業と共同で、量子計算機を使い社会課題の解決を目指すコンソーシアムを立ち上げる計画だ。

協定を締結した東工大の西森教授(左端)や東北大の大関准教授(右端)ら(18日、東工大大岡山キャンパス)

 数十億円をかけ、Dウエーブの最新機器を東北大に設置する。両大学の量子計算機の研究者50人程度が利用するほか、コンソーシアムの企業が参加料を支払い、利用できるようにする。コンソーシアムにはデンソーと京セラがすでに参加することを決めており、最終的に20社程度の参加を見込む。

 量子計算機は現在のコンピューターでは解くことが難しい「組み合わせ最適化問題」を得意としている。車の渋滞や人の混雑の緩和に役立つとされており、自然災害時の避難経路の選定などでも精度を高められる。

 組み合わせ最適化問題を特殊な計算式に置き換えて解く「量子アニーリング」の理論は東工大の西森秀稔教授が提唱し、世界で存在感を発揮している。東北大は大関真之准教授が中心となり、量子計算機のソフトウエア研究などを先導している。両大学が手を組み、研究開発や人材育成をさらに加速させる。

 アニーリング型の量子計算機は「基礎研究と応用が同時に進んでおり、米国の企業なども基礎理論で様々なことを試しながら、実応用をしている」(西森教授)。企業にとってはコンソーシアムで専門家の知見を得ることで、量子計算機を課題の解決につなげる。

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