千人超に無資格エックス線 国立栄養研が報告書

2018/7/18 15:12
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国立健康・栄養研究所(東京)で無資格の研究者がエックス線を被験者に照射していた問題で、同研究所は18日、2009年度以降、無資格照射を受けた被験者は1145人に上ると発表した。生活習慣病などを対象とする11研究に従事していた研究者12人が関与した。この問題に関する第三者委員会の報告書の概要として明らかにした。

エックス線照射は医師や診療放射線技師ら有資格者にしか認められていない。報告書によると、研究者は、骨密度測定装置での被曝(ひばく)線量は小さく過剰な照射の危険性がないと判断していたことや、研究目的で診療報酬の請求もしていないことから違反にはならないと考えていたという。08年度以前にも無資格照射があった可能性があるが、記録が残っていないとしている。

労働安全衛生法で義務付けられている、装置設置の労働基準監督署への届け出や被曝線量の管理もしていなかった。

今年1月に使用状況を確認する中で無資格者の操作が発覚した。研究所から届け出を受けた警視庁は6月、診療放射線技師法違反容疑で研究者3人を書類送検している。

研究所は「あらためておわびしたい。再発防止策を速やかに策定する」とコメントしている。〔共同〕

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