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7人制ラグビーW杯のカギ 岩渕代表総監督に聞く
20日開幕、米サンフランシスコで

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2018/7/19 6:30
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「しつこく動くことは攻撃でも同じ。人とボールを動かして、スペースを取ることがポイント。2次元の動きではなく、キックも含めて3次元的なボールの使い方もやっていきたい。キックもうまく使いたい」

攻守とも「蜂」のように動く

――「蜂」をチームのキーワードに掲げている。

「蜂は1日に100キロ飛ぶ。しつこく追いかけ、一撃必殺で相手をやっつける。集団として戦うこともできて集散も速い。そのように攻撃でも守備でも動き続けたい」

――今回のW杯の目標は。

「8強を目指す。五輪でメダルを取るには、11月開幕の来季のワールドシリーズでも何大会かで8強に入り、来年開幕のワールドシリーズで1、2大会は4強に入らないと厳しい」

――リオ五輪で10位に終わった女子のこの2年間は。

岩渕総監督は「初戦の最初の4分間がカギ」と強調する

岩渕総監督は「初戦の最初の4分間がカギ」と強調する

「12年に女子7人制の本格的な強化を始めたときはまだアジアでも強豪ではなかった。合計1000日の合宿などの急激な強化の結果としてリオ五輪に出場できたが、そのままでは選手、スタッフの負担が大きく、環境を変えないといけなかった」

「リオ五輪後は埼玉県熊谷市に代表の練習拠点をつくってワークライフバランスを整えたり、子供を持つ選手が代表に参加しやすい制度もつくったりした。ワールドシリーズの1大会を日本(北九州市)で開催できている点も大きい」

――今年、ワールドシリーズの全大会に参加できる「コアチーム」から1年で降格した。

「結果は出ていないが、方向性としては後ろ向きではない。ワールドシリーズの後半は8強に入れるかもしれないという大会が増えた。リオまでは取り切れなかったトライも取れるようになってきた。ラグビーの知識の深い選手も増えている。W杯のメンバーは男子よりも女子の方が7人制の大会の出場数は多い」

「個人スタッツを見ても、何らかの特徴は出せるようになってきた。直近のワールドシリーズの大会では、中村知春(アルカス熊谷)がオフロード(タックルされながらのパス)の回数で、全選手中の圧倒的なトップだった。攻撃のスタイルは少しずつ出てきた」

「ただ、世界とのフィジカルの差は男子以上に大きい。パワーリフティングの専門家を呼んでトレーニングするなどしているが、まだ不十分だ。ここを向上させられれば、かなり戦えるようになる」

――W杯を戦ううえでの男女のカギは。

「初戦の最初の4分間だ。リオ五輪の(金星を挙げた)ニュージーランド戦も最初の4分間でリードしていた。一番、試合がタイトな時間帯にトライを取られると、前後半7分間しかない7人制では流れを取り戻すことが難しい」

「そのため、男子のグラウンド上の練習ではウオーミングアップを個人に任せ、いきなりキックオフの攻守から始めることにしている。最初の4分間の重要性は女子においても同じ。最初の時間帯を制して勝ちたい」

(聞き手は谷口誠)

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