オバマ氏「不安と怒りの政治」を批判 南アで講演

2018/7/18 7:13
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【カイロ=飛田雅則】米国のオバマ前大統領は17日、南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで講演し、「数年前には想像できない早さで、不安と怒りの政治」が広がっていると強い危機感を示した。移民問題などで強硬姿勢をとり、政治や外交をディール(取引)と割り切る後任のトランプ大統領を暗に批判した格好だ。

南アフリカのヨハネスブルクで講演するオバマ前米大統領(7月17日)=ロイター

南アで反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率い、2013年に95歳で死去したネルソン・マンデラ元大統領の生誕から100年となる18日を前に、オバマ氏は1万人を超える聴衆に向け講演した。

講演でオバマ氏は人権尊重や反差別を貫いたマンデラ氏の偉業をたたえた。いまは「政府や指導者の失敗が原因で、より危険で冷酷な世界に戻りかねない」と指摘。人々が違いを乗り越えて融和する世界を夢見たマンデラ氏の理想と、現在進みつつある「不安の世界」を対比させた。

オバマ氏は「事実を信じることなしに、協力する基盤はない」と指摘したうえで「誰かが気候変動は起きていないというとき、共通の基盤を見つけることはできない」と述べた。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を決めたトランプ政権を批判したとみられる。

白人政権のもとで弾圧されたマンデラ氏は27年半に及ぶ獄中生活を送りながら、反アパルトヘイト闘争を続けた。1994年に大統領に就任すると、全人種が融合する国家をめざした。

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