オバマ前米大統領が「強者の政治」批判、南アで講演
【ニューヨーク=高橋里奈】オバマ前米大統領は17日、南アフリカのヨハネスブルクでネルソン・マンデラ元大統領の生誕100年を祝う講演で「強者の政治が優勢になっている」と語り、暗にトランプ米大統領を批判した。16日にトランプ氏はロシアのプーチン大統領と会談したばかり。オバマ氏は「権力の地位にある者が民主主義を意味あるものにするすべてのものを傷つけようとしている」と批判した。

米CNNテレビによると、講演には約1万5000人の聴衆が集まった。久しぶりに公の場に姿を現したオバマ氏は「奇妙で不確かな時代」に入ったと述べ、「世界の多くの地域がより危険で残忍な方向に逆戻りしている」と警鐘を鳴らした。
トランプ氏やプーチン氏を名指しはしなかったものの、民主主義に逆行する動きが世界で広がっていることに強い危機感を示した。