広島―呉間 バスとフェリー、3経路で代替輸送
通勤、通学の足確保、定期利用も

2018/7/18 6:00
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西日本豪雨で広島市内と呉市内とを結ぶ鉄道の運休と有料道路の通行止めが続くなか、バスやフェリーを利用した3つの経路による代替輸送が始まった。JR西日本は災害時の緊急バスで呉駅前と広島駅前、広島電鉄などは広島バスセンターとをそれぞれ結ぶ。JR西は呉港から広島港への臨時フェリーの運航も始めた。通勤や通学の足を確保する狙いだ。

JR西日本は運休する呉線の代替として呉駅前と広島駅前とを結ぶバスの運行を始めた(広島県呉市の呉駅前)

呉駅前のバス乗り場には午前6時過ぎには広島バスセンター行きのバスに乗客の列ができた(広島県呉市)

JR呉線の代替として運航されるJR西日本系のフェリー「ななうら丸」(広島県呉市)

通学や通勤の再開に向けて需要の増加が見込まれるとして、JR西日本は17日から呉線の定期券や回数券などの利用者に限って、午前中は呉駅前から広島駅前行きの緊急バスの運行を始めた。フェリーも呉港から広島港行きの平日1便限定で運航し始めた。夕方からは広島駅前を出て呉駅前に着くバスも運行する。

広島電鉄と中国ジェイアールバス(広島市)も呉駅前と広島バスセンターとを結ぶクレアライン線の代替となる緊急バスの運行を始めた。

西日本高速道路や広島県などは広島呉道路(全13キロメートル)のうち被害が少なかった呉―天応西(約6キロメートル)を災害時の緊急バスとして特別に通行できるようにした。ただし安全を確保するために、17日午前中は呉駅前から広島市内へのバスに限る運用をした。

呉駅前発で広島駅前や広島バスセンターまではおおむね60分~70分程度だった。逆方向である広島バスセンターを午前に出たバスは国道31号で渋滞につかまり、呉駅前には2時間かかって到着した。夕方は呉駅前行きが同区間を通行できる。

初日に呉駅前では午前5時台から6時台にかけて「バスの所要時間が読めない」と、JR西日本と広島電鉄のそれぞれのバスの始発を待つ乗客が集中した。ただ全体では情報不足も重なり、利用者数は伸び悩んだ。

JR西日本によると、バスは呉駅前から午前5時26分に始発が出て午前9時15分までに515人が乗車した。33台を用意したが、合計座席定員数に対しては35%にとどまった。フェリーはJR西日本宮島フェリー所属で宮島―宮島口を航行する「ななうら丸」を緊急の輸送手段として投入したが、定員約550人のうち乗客は約70人にとどまった。交通各社はまだ需要は増えるとみて、17日の乗降者数の状況を分析しながら、運行本数を管理したいという。

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