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動物の夜行性強まる 人間活動が原因、日本でも

狩猟やハイキングなどの人間活動によって、さまざまな哺乳類が夜間に活動するようになる現象が世界中で起きているとする研究結果を、米カリフォルニア大バークリー校のチームが17日までにまとめた。日本の北海道や栃木、長野両県にすむシカやイノシシも夜行性の生態に追いやられていた。

無人カメラが栃木県内でとらえたイノシシ(2010年10月)=東京農工大の梶光一教授提供・共同

世界各地でコヨーテやトラなど哺乳類62種の活動パターンを調べた研究データを分析すると、人の活動が盛んな場所では夜行性が平均1.36倍に強まっていた。活動が昼から夜に移った場合、餌にする生物が変わり生態系に影響する可能性がある。チームは「このままでは環境に適応できずに生き残れない動物が出る恐れがある」と懸念する。

チームは無人カメラや小型発信器を使った動物の追跡データを分析。北米や南米の森にすむコヨーテやシカが、人の狩猟やハイキングが盛んな地域で夜行性に移行していたほか、都市の近くに生息する欧州のイノシシが夜に多く活動するようになっていた。アフリカのヒョウやネパールのトラ、アラスカのクマなど、影響は世界中で地域を問わずにみられた。

日本では北海道や栃木、長野でシカやイノシシを調べた東京農工大や岐阜大の研究者らによる追跡データが使われた。

かつて哺乳類は恐竜から逃れるために夜間に活動していたとの説がある。チームのケイトリン・ゲイナーさんは「今では人間がかつての恐竜のように、他の動物に脅威を与える存在になったようだ」と話している。

人の活動が強い場所と弱い場所で、同じ種の昼と夜の活動時間を調べたデータを分析すると、強い場所では動物が1.36倍長く夜間に活動しているとの結果が出た。チームは昼夜半々で活動していた種が夜に68%活動するようになったのに相当すると説明している。

研究結果は米科学誌サイエンスに発表した。〔共同〕

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