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フランスが優位、先制したいクロアチア W杯決勝

2018/7/14 19:30
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サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は15日午後6時(日本時間16日午前0時)からモスクワ・ルジニキ競技場で決勝戦を行う。自国開催だった1998年大会以来2度目の優勝を狙うフランスと初優勝を目指すクロアチアの対戦。激戦は必至だが、フランスの優位は動かない。

2連勝で1次リーグ突破を決めるとフランス、クロアチアとも3戦目で主力を休ませた。そのメリットを最大限に生かせたのはフランスだ。

ベスト16以降の戦いも90分で試合を終わらせ3連勝。540分の皆勤はCBバランと守備的MFのカンテだけ。疲労度に応じて選手のプレー時間をしっかり管理し、無駄な消耗は避けてきた。

流れもいい。決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンとの激戦を4-3で制し、若い選手たちが一気に自信をつけた。攻守の歯車がかみ合い、ここで一つステージが上がった感がある。

攻めて良し、守って良しのチームを支えるのは個性の異なるMF陣だ。カンテは驚異的な運動量でフィルターの役目を果たし、マチュイディは堅実なつなぎで貢献。攻守に厚みをつけるポグバは大なたを頭上から振り下ろすような突然の攻撃参加が恐ろしい。

新鋭エムバペを走らせる稲光のようなカウンターも脅威。接戦になればグリーズマンのキックの精度を生かし、地味にセットプレーからでも点が取れるのも強みだ。

準決勝から中4日でファイナルに臨めるフランスに対し、クロアチアは中3日とローテーションが苦しい。3試合連続で延長を戦った後ではなおさらだろう。試合途中で誰かが負傷離脱という心配は十分にある。

大黒柱のモドリッチが厳しい監視下に置かれることも間違いない。大柄な選手を振り回すのは慣れているモドリッチも、172センチの自分より小さいカンテ(168センチ)に付かれると勝手が違いそう。アルゼンチンのメッシも困惑していた。

好調なフランスの中盤に対抗するにはクロアチアも3本の矢をしっかり束ねる必要がある。モドリッチを孤立させないためにラキティッチ、ブロゾビッチ(あるいはクラマリッチ)が奮起せねばならない。ここまでいまひとつの出来のラキティッチにかかる期待は特に大きい。

CBロブレンとビダが好調なクロアチアはスバシッチという素晴らしいGKもいて、守りは計算が立つ。堅実な両SBのクオリティーも高い。マンジュキッチ、ペリシッチ、レビッチの3トップも、22歳と若いフランスの両SB(パバール、エルナンデス)をたぶらかす力は備えている。

ベスト16以降の戦いは3試合とも相手に先手を取られ、そこから驚異の粘りを発揮するパターンになっている。が、堅守のフランスに先制されたら命取りになろう。逆に、先に点を取って、今大会は一度も先制されたことがないフランスを揺さぶり、焦らせ、若さをさらけ出させたいところ。

レアル・マドリードで数々の栄光に輝くモドリッチは「これまで得たすべてのトロフィーと交換してもいい」と、人口約400万人の祖国に優勝トロフィーとともに帰還することを切望する。不屈の精神力で夢を現実に変えられたら、世界のサッカー史に不朽の足跡を残すことになる。(モスクワ=武智幸徳)

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