2019年7月24日(水)

泥かきやごみ撤去に汗 被災地でボランティア活動本格化

2018/7/14 11:54 (2018/7/14 12:55更新)
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西日本を襲った記録的豪雨で3連休初日の14日、岡山県や広島県などの被災地に全国各地から多数のボランティアが駆け付けた。強い日差しの下、参加者は浸水した家屋からの泥のかき出しや家財搬送、ごみの片付けなどに汗を流した。「疲弊している被災者の力になりたい」。両県では連休中、延べ1万2千人以上の参加が見込まれるなど支援の輪が広がっている。

強い日差しの下、土砂で作った土のうを運ぶボランティア(14日午前、広島市安佐北区)

道に残る土砂で土のうを作るボランティア(14日午前、岡山県倉敷市真備町地区)

土砂崩れや川の氾濫に襲われた広島市安佐北区の口田南地区では14日、市内外から多くのボランティアが集まり、土砂や倒木、がれきの撤去に汗を流した。

同地区は、周囲の山や川から流れてきた土砂が各地の道路を塞ぎ、トラックや重機が入れない場所も多い。このためボランティアがスコップで土を土のうに詰め込み、一輪車で道路外やトラックへと運んだ。

土砂が自宅内に入り込んだという同区の自営業の浅川太郎さん(38)は「専門業者に撤去を頼むと高い費用がかかるので、途方に暮れていた。手助けはありがたい」と話した。

作業現場は乾燥した粉じんが舞い、足元には割れた瓦やガラスも散乱しており、長靴や軍手、マスク姿での作業。この日は朝から気温が30度を超え、ボランティアらはしきりに汗をぬぐった。

ボランティアの受付となった自治会館では、作業に向かう人たちに冷やした飲み物を渡し、「今日はどんどん暑くなるから、こまめに水を飲んで」と呼びかけていた。

東京都から帰省した会社員男性(41)は、日差しや粉じんにさらされる現場に「思っていた以上につらいな」とつぶやきながらも「住民の人々に早く日常を取りもどしてほしい。3連休中にできる限りの手伝いをする」と意気込んでいた。

岡山県倉敷市でも14日、ボランティアの受け入れが本格的に始動。運営する同市社会福祉協議会は13日まで対象を市内在住の高校生以上に絞っていたが、14日から市外からの受け入れも始めた。

災害ボランティアセンターが設置された中国職業能力開発大学校の受付は午前7時ごろから長蛇の列となり、午前10時時点で1000人以上が集まった。実家が同市にあるという京都府八幡市の会社員、大西祥二さん(45)は「自分が育った町が悲惨な状況になり、いてもたってもいられなかった」。東日本大震災の被災地でもボランティアを経験したといい「現地のニーズに沿った活動を心がけたい」と意気込んだ。

工業団地の玉島ハーバーアイランド(同市)の受付会場でも約40人が並んだ。2016年4月の熊本地震で被災したという熊本市の男性(48)は「全国のボランティアに助けてもらった。少しでも恩返しがしたい」と話した。

甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区では、倒れたタンスや泥まみれの畳などが散乱。午前11時半ごろ、25人のボランティアが倉敷市真備支所に集まり、注意事項などの説明を受けた後、被害を受けた民家へ向かった。

気温は30度を超え、参加したボランティアは汗だくで壊れた家具を片付けたり、水浸しになった畳を撤去したりした。周辺では乾いた汚泥が風に巻き上げられ、マスクやゴーグルを着けて作業する姿も。鳥取市から来た草野訓規さん(40)は「家の中をきれいにすることで、少しでも被災者の落ち込んだ気持ちをやわらげたい」と力を込めた。

広島、岡山両県の社会福祉協議会によると、この連休中に延べ計1万2千人以上のボランティアが参加することを想定している。

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