2019年4月26日(金)

広報誌日本一の極意、本に 埼玉・三芳町職員

2018/7/14 8:58
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埼玉県三芳町は自治体広報誌の全国コンクールで、2015年に写真部門の「日本一」に輝くなど10回の入賞を誇る。担当の町職員、佐久間智之さん(41)は5月、広報のこつをまとめた本を出版。「一度で伝われば苦情や問い合わせも減り、住民サービスも向上する。住民に価値ある広報を生み出す助けになれば」と話している。

著書を手にする佐久間智之さん=共同

著書を手にする佐久間智之さん=共同

「制度名は見出しにしない」「結論を早く伝え、自分が関わる問題だと気付いてもらう」。佐久間さんが著した「パッと伝わる!公務員のデザイン術」(学陽書房)には、通知文やチラシ制作、会員制交流サイト(SNS)の投稿などでのポイントが具体例を交えてまとめられている。

佐久間さんが広報担当になった契機は、以前仕事で訪れたマンションのごみ置き場に、多くの広報誌が捨てられているのを見たことだった。「住民が手に取っていない。税金の無駄だ」。志望して11年から広報誌づくりに携わるようになり、取材やレイアウト、撮影などの方法を独学で身につけた。

「広報は町の名刺」と話す佐久間さん。「むやみに情報を詰め込んでも、正しく伝わらないと意味がない」と力を込める。三芳町の広報誌には(1)写真は笑顔で、読者に目線を向けるものを選ぶ(2)文字数は少なく、要点を絞る(3)余白を埋めようと統一感のないイラストを並べるのは厳禁――など、雑誌や企業広告も顔負けの工夫が施されている。

佐久間さんは本の印税の一部を町に寄付する。「広報を改善したい気持ちはあっても、どうしたらいいか分からない人も多いと思う。前例踏襲を見直すヒントになればうれしい」と話している。〔共同〕

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