2018年8月21日(火)

二審の逆転無罪破棄、審理差し戻し 米子強殺で最高裁

2018/7/14 0:33
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 鳥取県米子市で2009年、元勤務先のホテルの男性支配人を襲って現金を奪い、その後死亡させたとして、強盗殺人などの罪に問われた無職、石田美実被告(61)の上告審判決が13日、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)であった。同小法廷は無罪とした二審・広島高裁松江支部判決を破棄し、審理を広島高裁に差し戻した。

 同被告は09年、米子市のホテルの事務所で男性支配人の頭を壁に打ち付けて首を絞め、現金を奪ったとして起訴された。男性は15年に死亡した。

 裁判員裁判の一審・鳥取地裁判決は、被告が事件後に被害金額と近い大量の千円札を持っていたことなどから、殺人罪と窃盗罪を適用して懲役18年を言い渡した。二審判決は「一審判決には事実誤認がある」として、逆転無罪とした。

 同小法廷は判決理由で、一審判決は千円札所持の経緯や他の状況証拠の積み上げから、被告が犯人だと結論づけたと指摘。二審判決はこれらの状況証拠を個別に検討するだけで、総合的に評価する観点が欠けているとし、「一審判決の事実認定が不合理であることを十分に示したとは評価できない」とした。

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