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万能ポグバ、フランスの20年ぶりW杯制覇の鍵

2018/7/14 18:00
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20年ぶりのワールドカップ(W杯)制覇を狙うフランスの鍵を握るのがポール・ポグバだ。2014年ブラジル大会でヤングプレーヤー賞をもらい受けた若者は、25歳で黄金のトロフィーを掲げようとしている。

フランスが初優勝した自国開催の1998年大会にはジダンがいた。18年大会にはポグバがいた。そんなふうに母国の「生ける伝説」と並び称される日が来るかもしれない。今大会のポグバはそれほどめざましい。

全軍の中心にあって、191センチの長身を持てあますことなく右に左に動き、前に攻め後ろに守る。ある時はパスを往来させる交通の要衝、ある時はボールの持ち手をつぶす中盤の砦(とりで)。ベルギーとの準決勝では巨人フェライニとの決闘に精を出し、フェライニ退出後はカウンターの起点となって「彼は自分のやるべきことを知っていた」とデシャン監督を喜ばせていた。

できないプレーはないと思わせる点では、ジダンというより、バスケットボールの巨星マイケル・ジョーダンに近いかもしれない。

各年代の代表で主将を務めたエリート。だが所属先のマンチェスター・ユナイテッドでは、これほど生き生きとプレーしているわけではない。「ポグバの大会になる」と前評判が高かった2年前の欧州選手権も、肝心の決勝でなすところなくポルトガルに敗れている。

察するに、これはカンテという同僚がいるかいないかの違いではないだろうか。

「肺が15個ある」とポグバに褒められるカンテは、疲れを知らない中盤のボール回収人。現役終盤のジダンの背後にマケレレという黒子がいたように、汚れ仕事を引き受けるカンテの存在が「何でもできるポグバ」に「何をするかを決める自由」を与えたようなのだ。2年前のカンテはいまほどデシャン監督の信認を得ておらず、欧州選手権の決勝はベンチに留め置かれていた。

背中を預けるにたる仲間を得たポグバだが、おしむらくは今大会まだゴールがない。初戦のオーストラリア戦でバーに当たって入ったシュートは、ほどなく相手のオウンゴールへと記録が差し替わった。

万能のモンスターは、優勝とともに決勝のゴールという足跡を残せるか。20年前のジダンは2得点をいずれも頭で決めて、錦上に花を添えている。(阿刀田寛)

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