2018年11月14日(水)

「好きなことを頑張った」は面接官に刺さらない (面接道場)

就活
コラム(ビジネス)
(2/2ページ)
2018/7/18 6:30
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面接官は判断力や発想力を把握したいのです。しかし岡さんだけでなく多くの就活生はガクチカを語るとき、「あった問題、とった対策、出た結果」の3つだけを言って終わるケースが非常に多いです。問題から対策を考える場合、思考の過程や原因分析があったでしょう。そしてどのような対策をしたらいいか、アイデアが出たと思います。それを言いましょう。結果を出すまでに失敗もあったでしょうから、原因分析や試行錯誤にも触れてくださいね。

では最後に小川さん、お願いします。

「長期に習慣化していることを話そう」と指摘する

「長期に習慣化していることを話そう」と指摘する

■仕事に向き合う姿勢を見たい

小川さん:はい、私は大学にアイドル文化を根付かせる活動に尽くしました。具体的には大学の学園祭にアイドルライブを誘致しました。しかし困難もありました。初年度は大幅な赤字になってしまったのです。普通だったらそこでやめてしまうと思いますが、私は諦めませんでした。

売り上げかコストか、どこに課題があるのかを分析しました。実際には両方に課題があったので、無駄なコストを省き、収益を他から取ってこようと、ライブハウスでイベントを開き、そこで上がった収益をためて、アイドルライブにつぎ込むという工夫をしました。その結果2年目は1000人以上のお客さんが集まり盛り上がりました。大学からは最優秀企画として表彰もされました。

曽和さん:ありがとうございます。とても面白い話でしたが、小川さんもよくある落とし穴にはまっています。自分が好きなことを話しているということです。実は面接の場では、好きなことに対して頑張った経験は面接官にはあまり刺さらないのです。どうしてでしょうか。

好きなことに頑張るというのは当たり前ですよね。でも仕事は基本的にはお金をもらってやる「義務」です。100%全部楽しいとはいえないのが実際のところです。やらなくてはいけないことをやるとき、皆さんは「どうやって仕事に向き合う人なんだろう」と確認したいのが面接官の本音なんです。

エンターテインメント業界など一部の業界はこの限りではありませんが、多くの会社はこのように判断します。好きなことよりも、やらなくてはいけないこと、普通の人が嫌だなと思うことで、頑張ったエピソードはないか、探してみてください。

曽和利光(そわ・としみつ)1971年生まれ。京都大学教育学部卒。リクルート人事部ゼネラルマネージャー、ライフネット生命総務部長などを経て、2011年、主に新卒採用を対象にしたコンサルタント事業の人材研究所を設立。著書に「就活『後ろ倒し』の衝撃」(東洋経済新報社)など。

(構成 鈴木洋介)

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