豊田合成、インドに初の開発拠点を設立 25年度に売上高を倍増
豊田合成は13日、インドのデリー近郊に自動車用部品の初の技術開発拠点を設立したと発表した。主要顧客のマルチ・スズキ・インディア社の本社との業務のスピードアップを図り、主力製品のエアバッグなどの設計や開発機能を強化する。
同社は今秋にインド西部の新工場の稼働開始を予定するなど、生産体制の強化を進めている。2025年度までに売上高を350億円と現在の2倍以上に増やす計画だ。
インド子会社「豊田合成ミンダ・インディア」のグルガオン事務所をデリー近郊に設立した。従業員は10人で、エアバッグなど自動車部品の開発や設計、営業を担う。製品の大半をインド市場で最大手のマルチ・スズキ向けに納入する。
インドは経済成長に伴い自動車市場が拡大している。豊田合成もマルチ・スズキやトヨタ自動車向けに部品供給を増やしている。これまでインドで生産するエアバッグの設計や製品評価は日本で担ってきたが、今後は段階的に機能を現地に移す。グルガオン事務所の従業員は20年に20人程度まで倍増する予定。