2018年9月26日(水)

中国の対米黒字、過去最高に
1~6月 米経済好調で輸出拡大 駆け込みも影響

貿易摩擦
中国・台湾
北米
2018/7/13 19:00
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 【北京=原田逸策】中国の米国に対する貿易黒字が膨らんでいる。中国税関総署の13日の発表によると、2018年1~6月は前年同期比14%増の1337億ドル(約15兆円)と上半期として過去最高だった。中国も輸入を増やしたが、米国経済が好調で携帯電話などの輸出が輸入を上回るペースで拡大した。米トランプ政権は対米黒字圧縮を中国に求めており、批判を強める可能性がある。

 輸出は前年同期比14%増の2177億ドル、輸入は同12%増の840億ドルだった。6月単月では輸出は前年同月比13%増の426億ドル、輸入は同10%増の136億ドルで黒字は同14%増の289億ドル。6月の黒字額も単月として過去最高だった。米国は中国との貿易協議で対米黒字を年2千億ドル圧縮するよう求めている。

 中国も黒字圧縮の努力はした。天然ガスや原油の輸入を大幅に増やしたほか、米企業が強みを持つ航空機や半導体の輸入も拡大したようだ。ただ、それを打ち消すほど米国向けの輸出は好調。旺盛な個人消費を背景にパソコンや携帯電話、おもちゃなどの輸出が拡大した。

 中国商務省は12日夜に公表した声明で、黒字額の高止まりについて「米国の低い貯蓄率、ドルの国際通貨機能、米中の産業競争力の差と国際分業、ハイテク製品の対中輸出制限」といった要因を並べ立てた。両国の経済構造の違いに根ざした問題で、一朝一夕には解決できない点を強調した。

 米中の貿易戦争も影響したようだ。米国は4月に500億ドル相当の中国製品への追加関税案を公表したが、これに含まれていた鉄道車両は1~5月の実績で前年同期比で5割増えた。関税発動前の駆け込み輸出だった可能性がある。

 駆け込みがあれば、下期にはその反動減が出る恐れがある。中国商務省の高峰報道官は12日に「貿易戦争は米中協力にとって厳しい挑戦で、影響は下半期に出てくるだろう」と語った。

 貿易戦争の影響が及ぶ下期の米中貿易の行方は見通しにくい。米トランプ政権は7月6日に340億ドル相当を対象に25%の追加関税を発動。月内にも160億ドル相当の物品を対象に加える。さらには2千億ドル相当と幅広い中国製品に10%の追加関税を課す構えだ。中国からの輸入全体の半分に追加関税をかける異例の事態で、実行すれば貿易の落ち込みは避けられない。

 一方、税関総署によると米国以外も含めた1~6月の輸出は前年同期比13%増の1兆1727億ドル、輸入は同20%増の1兆331億ドルだった。貿易黒字は同25%減の1396億ドルだった。

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