2019年5月25日(土)

「地域商社」長野・沖縄でも ファーマーズ・フォレスト

2018/7/13 22:00
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道の駅などを運営するファーマーズ・フォレスト(宇都宮市)が地元産品の販売拠点を地方に相次ぎ設けている。5月に長野県に販売拠点を開設。11月には沖縄県で農水産物の販売店をオープンする。地域の特色ある商品販売を担う「地域商社」という機能が注目されているが、東京など大消費地ではなく地方に拠点を設けることで、各地の商材を相互に流通させる狙いもある。

沖縄の「うるマルシェ」の工事が進んでいる

長野では綿半ホールディングスと組み、食品スーパーやホームセンターが入る複合店舗「綿半スーパーセンター」千曲店(長野県千曲市)内に販売コーナーを設けた。栃木のほか、ファーマーズ・フォレストが支店を構える沖縄や、地元の長野の農産物や加工品などを販売している。

長野も農業は盛んだが、地元にはない他地域の産品には一定の需要がある。今後は綿半の他の店舗内にも売り場を設ける方針で、県内に支店を設置するための開設準備室も開いている。

沖縄県うるま市では11月にオープンする市の農水産業振興戦略拠点施設「うるマルシェ」を、現地のまちづくり会社と共同運営する。約1万3千平方メートルの敷地面積に直売所やレストランなどが入る。沖縄の農水産物のほか、ファーマーズ・フォレストが取り扱う栃木の商品などを販売する。

うるま市には2016年に支店を設立している。気候の異なる沖縄で、宇都宮市の大谷地域で収穫される「大谷夏いちご」など栃木の農産物や加工食品を販売してきた。沖縄はアジア各国との結びつきが強く、各国のバイヤーなどとの人脈も作りやすい。今後は沖縄を通じて「海外への販路開拓も目指す」(松本謙社長)という。

同社は宇都宮市の道の駅「うつのみやろまんちっく村」や、東京スカイツリー(東京・墨田)の商業施設内にある栃木県のアンテナ店などの運営を手掛けている。こうした拠点は首都圏の消費者を主な対象に県産品を販売していた。

今後は地方でも販路を開拓するとともに、各地の特色ある商品の地域間流通を担う。東京と違い、地元産品を相互に売買する動きが生まれ、地域商社としての機能をより発揮できる。5年後には沖縄と長野で年間に計20億円の売り上げを目指す。

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