2018年12月18日(火)

スカパーやNTT、光テレビで新4K8K放送を19年夏開始

BP速報
2018/7/13 18:00
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日経クロステック

スカパーJSATおよびNTT東西は2018年7月12日、フレッツ・テレビなど光回線を使ったテレビサービスにおいて、BSおよび110度CSの左旋波を使った4K8K衛星放送の提供を19年夏頃に開始すると発表した。特徴は、従来サービスの周波数帯域内に新しい放送の信号を配置するので、現行の宅内設備はそのままで、簡易な専用アダプターを用意するだけで左旋波を使った放送の受信が可能になることである。

周波数を変換し配置を変えて光伝送(出所:スカパーJSAT)

周波数を変換し配置を変えて光伝送(出所:スカパーJSAT)

■専用アダプターで周波数を戻す

BS/110度CSデジタル放送による超高精細度テレビジョン放送(新4K8K衛星放送)は、BSの右旋波を使った4K放送に加えて、新たにBSや110度CSの左旋波を使う4K8K衛星放送も一緒に18年12月にスタートする。

新たに追加となるBSや110度CSの左旋波の信号を宅内で伝送するため、アンテナ受信では一般に宅内の伝送周波数として現行のBS/110CS放送用周波数(IF周波数)の上限を拡張して伝送する。ところが、この帯域拡張のため、例えば宅内共聴施設だとブースターや分配器、テレビ端子などの設備交換が必要となる。

スカパーJSATおよびNTT東西が採用する方式では、BSや110CSの左旋波の信号の周波数を変換し、地上デジタル放送とBS/110CS放送の間に配置して光伝送する。テレビのチューナーに入力する直前で周波数を元に戻す専用アダプターを用意する。

計画では、18年12月1日の新4K8K衛星放送の開始に合わせて、BS右旋波の4K放送の提供開始を18年12月1日に予定する。その後、19年夏頃をメドに、フレッツ・テレビなど光回線を使ったテレビサービスにおいて、周波数変換した形の左旋波の信号を含む新4K8K衛星放送が光波長多重されて各家庭まで届けられるようになる。

サービスの利用イメージ(発表資料から)

サービスの利用イメージ(発表資料から)

■「月額1000円未満に」

フレッツ・テレビの料金は、テレビ視聴サービスが月額300円(現在はスカパーJSAT施設利用料として月額210円)、フレッツ・テレビ伝送サービスが月額450円の合計750円。左旋受信用専用アダプター(レンタル)の利用料金は現在検討中だが、「合計で月額1000円未満に収まるようにしたい」(スカパーJSAT)という。

現在、フレッツ・テレビおよび光コラボ事業者による同様のサービスなど波長多重技術をベースにした光回線によるテレビサービスは18年6月末時点で26都道府県で提供されている。契約世帯数はフレッツ・テレビが約163万世帯(光コラボ事業者によるテレビサービスを含む)、マンションタイプ(スカパーJSATが提供する集合住宅向け再送信テレビサービス)が約58万世帯の合計約221万世帯である。この221万世帯は専用アダプターの追加のみで左旋波を含む新4K・8K衛星放送が受信可能となる。フレッツ・テレビ提供可能エリアにおける世帯数の約3000万世帯規模に達する。

7月12日に開催した3社共同説明会では、8K試験放送(BS 17ch)を都内にあるスカパーJSATのヘッドエンドで598.58MHzに変換し、商用環境を用いて会場まで伝送。専用アダプターで周波数を元に戻してテレビで受信、再生する様子をデモした。

(日経 xTECH/日経ニューメディア 田中正晴)

[日経 xTECH 2018年7月12日掲載]

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