2018年11月15日(木)

松本晃カルビー元会長、AI時代の働き方を熱弁

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BP速報
2018/7/13 18:00
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IT Japan 2018の基調講演に登壇したRIZAPグループ代表取締役COOの松本晃氏

IT Japan 2018の基調講演に登壇したRIZAPグループ代表取締役COOの松本晃氏

2018年6月にRIZAPグループの代表取締役最高執行責任者(COO)に就任した、カルビーの元会長兼最高経営責任者(CEO)の松本晃氏が18年7月12日、「IT Japan 2018」(日経BP社主催)の基調講演に登壇した。松本氏は、人工知能(AI)時代の働き方がどうあるべきか、カルビーで実施した施策を交えながら熱弁を振るった。

■自身は「IT音痴」

松本氏は冒頭、自身を「IT音痴」としながらも「ITやAIに関する興味は人一倍ある」と強調。「必ず物やサービスにプラスしてITやIoT(モノのインターネット化)を入れないと、今後のビジネスは成り立たない」とした。

松本氏は戦後から高度成長期の歴史を振り返りながら、「全てが変わった」と強調。経済成長の前提条件が変わり、存在感のある企業も変わった。

国内で言えば東芝トヨタ自動車パナソニック、海外では米ゼネラルモーターズ(GM)や米IBMといった企業が幅を利かせた時代から、米グーグルや米アマゾン・ドット・コム、中国のアリババ集団といったIT企業が台頭する方向に時代は変化を遂げている。

「世の中が変わっているのに我々が変わらないのはおかしい」とし、働き方、ひいては生き方を変えていくことが重要だと話した。

「変革は既得権を奪うこと」(松本氏)。金や権力、地位・身分といった既得権をその所有者から引き剥がすことを前提に進める必要があると説明。その際に現れる抵抗勢力に屈せず、「力づくで変革すべき。力がないからこの国は成長しない」(松本氏)とした。

■理想は午後2時に仕事を終える

カルビーで実行した施策の1つとして、まず自ら、既得権を排除したという。「変革しようと思ったら、自分からやらなくてはいけない」(松本氏)。権限移譲を進め、自らの個室、社用車、接待費をなくしたという。

オフィスもフリーアドレスにし、出社した際にICカードをかざすと自動で席が決まる仕組みを導入。4時間以上、席にいられないようにした(現在は5時間に変更)。「長き(長時間会社に在席すること)をもって尊しとなさない」とし、会社を作業場ではなく、新しい考えを生み出す場所にすべきという考えを浸透させた。

「かつて成果は時間に比例していたが、その時代は終わった」(松本氏)。時間で働く仕事は徐々にITやロボットによって減っていく。特に工場では変革がどんどん進み、「変わっていないのはオフィスで働いている人たちだ。ろくでもないことをずっとやって、長時間労働しているのはおかしいでしょう」と問題提起した。

理想は午後2時に仕事を終え、帰宅し、自分に投資する大人が増えること。「働き方を変えれば、生き方が変わる、そうすると会社が変わる、結果、人生が豊かになる」(松本氏)。世界で「非常識」の部類に入る日本の働き方が変わらなければ、このままゆっくり日本全体が沈んでしまうと警鐘を鳴らした。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 染原睦美)

[日経 xTECH 2018年7月12日掲載]

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