2018年9月24日(月)

トランプ氏、英との貿易協定に難色 メイ政権の穏健離脱を批判
初訪英、各地でデモ相次ぐ

Brexit
トランプ政権
ヨーロッパ
2018/7/13 11:32
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 【ロンドン=小滝麻理子】米国のトランプ大統領は英国のメイ首相が欧州連合(EU)との関係を重視する穏健な離脱方針を示したことについて「英国民が支持した内容と大きく違う」との認識を示した。今の離脱方針を貫くならば「おそらく米英の貿易協定の機会をつぶすだろう」と警告した。英・EUの離脱交渉が難航する中で、米大統領による異例の介入は波紋を呼ぶのが必至だ。

 英大衆紙サンが12日夜、トランプ氏との単独インタビューとして報じた。トランプ氏は12日から13日まで大統領就任後、初の実務のための公式訪英中で、インタビューはそれに先立ち行われたという。

 トランプ氏はかねて英のEU離脱を支持してきた。メイ政権は12日に離脱後もEUと自由貿易圏を創設するなど穏健離脱の方針の詳細を公表したばかりだ。

 トランプ氏は「メイ氏にEU離脱について助言したが、彼女は耳を傾けず、違う方向を選んだ」と述べ、穏健離脱に不満を表明。「メイ氏の方針の元では米国は英国ではなくEUと取引しているようなものになる」とも指摘し、EUとの決別を目指す強硬離脱を目指すべきだと示唆した。

 メイ氏の穏健離脱方針に反発し辞任したジョンソン前外相について、「偉大な首相の資質が備わっている」などと評価した。EUに対しても「米国を貿易面で公正に扱っていない」などと不満をあらわにした。

 トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席を終え、12日に英国に到着。同日夜に故チャーチル氏の生家でメイ氏らが経済界の代表らとともにトランプ夫妻をもてなした後に報道が流れた形だ。英政府は13日の英米首脳会談で離脱後の自由貿易協定(FTA)について話し合いたい考えだった。

 今回の訪英は波乱含みが当初から予想されていた。メイ氏は当初2017年中の実現を目指していたが、トランプ氏の移民などへの差別的な姿勢を巡り英国内の強い反発を受けて延期されていた。

 トランプ氏の訪英を受けて英各地ではデモが相次いでいる。12日の夕食会場の近くなどでデモがあったほか、13日も大規模集会が予定される。ロンドンだけで数万人の参加者が見込まれている。

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