文科白書、教員の働き方改革特集 「加計」は数行だけ
文部科学省は13日、教員の働き方改革を初めて特集した2017年度文部科学白書を公表した。週60時間以上働いている教員が小学校で3割、中学校では6割に上るという調査結果を「看過できない深刻な状況」と指摘。部活動指導の負担軽減といった対策を紹介し、勤務時間の上限設定の検討などを進めるとした。
教員の働き方改革は17年4月に勤務時間の速報を公表後、中央教育審議会などで議論中だ。
16年度白書の冒頭で「省を挙げて猛省する」とした天下りあっせん問題については、再発防止の取り組みを掲載。学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設に関しては、問題になった公文書管理のずさんさには触れず、認可と開設の経緯を数行で紹介するにとどめた。同省は「法令にのっとって進められたのでこういった記述になった」と説明している。
特集では他に文化施策を紹介。20年東京五輪・パラリンピックに向けた文化プログラムなどを取り上げた。文化庁は18年6月で創設50周年で、予算はこの間に50億円から1077億円に増えた。