2018年11月20日(火)

京大など、iPSで血小板量産 輸血に必要な量確保にメド

科学&新技術
2018/7/13 0:00
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京都大学の江藤浩之教授らは、iPS細胞から止血作用のある血小板製剤を大量に作る技術にメドをつけた。高品質の血小板を5日間の培養で1千億個作ることが可能で、血小板減少症などの難病の治療に必要な量を確保できるという。今後、商業生産を目指して改良を進める。米科学誌セルに13日発表した。

滋賀医科大学や名古屋大学、慶応義塾大学などとの成果。iPS細胞から血小板のもとになる細胞を作り、液体に入れてかき混ぜながら血小板を培養する。培養液全体を激しくかき回すようにするなどの工夫をしたところ、できた血小板の9割が輸血に使える品質だった。できた血小板から不純物などを取り除いた上で製剤を作る。

従来の技術では4割ほどにとどまり、臨床応用するには効率が低く、コスト高になっていた。

江藤教授は「臨床応用に向けた準備はほぼ出来上がった。患者の期待に応えられるよう、着実に進めたい」と話した。今後、複数の患者の輸血に必要な血小板を作れる50リットルの容器を使い、量産技術の確立を目指す。

将来、献血不足が深刻化した場合への備えや輸血治療への応用も想定している。

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