千葉県は12日、2020年東京五輪の聖火リレーの県内ルートを検討する専門委員会を7月中に立ち上げる方針を明らかにした。庁内の関連部局や教育庁、県警、県市長会の担当者らが参加し、多くの観衆が集まりやすく、安全に走れるルートを探る。12月までに具体的なルート案を策定し、大会組織委員会に提案する。
大会組織委員会が同日公表した全国ルートによると、聖火リレーは神奈川県を経由して7月2日に千葉県入り。4日まで県内各地を回った後、茨城県へバトンタッチする予定だ。
森田健作知事は同日の記者会見で、県内ルートに関し「東日本大震災で被災した地域や東葛地域など人口が多いところを念頭に置く必要がある」との考えを示した。リレー先の茨城県に近く、甚大な震災被害を受けた旭市などが検討対象になるとみられる。