緑の広場 技術革新の源 うめきた2期、三菱地所のグループに - 日本経済新聞
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緑の広場 技術革新の源 うめきた2期、三菱地所のグループに

関西最後の一等地、大阪駅北側の再開発エリア「うめきた2期地区」(17ヘクタール)の再開発事業が2024年夏の開業に向け動き出す。都市再生機構の事業コンペで、三菱地所など9社が事業者に決定した。創薬、ロボットなど12分野のイノベーション(技術革新)を目標に掲げ、4.5ヘクタールの公園の来訪者から得る様々なデータを技術革新に生かす。スタートアップ企業の育成や既存企業の活性化を目指す。

コンペでは三菱地所グループと大和ハウス工業グループの2者が争ったが、企画提案段階で大和ハウス工業グループが早々敗退。三菱地所グループの提示した4.6ヘクタールの購入価格約1777億円が最低価格を上回った。

2期の中核となるイノベーションを担う拠点は三菱地所などが手掛けるうめきた1期事業の中核施設、ナレッジキャピタルの入居するビルのすぐ西隣に配置し、デッキで結んで連携を高める。

患者側の要望を反映させる「参加型創薬」や次世代医療機器、人と共生するロボットの開発などを開発テーマとして掲げた。ただ、ビルの完成が6年後になるため、陳腐化した場合には柔軟に開発テーマを入れ替える。

開発テーマを軌道に乗せるため、企業と研究者、市民が集えるコミュニティーを設けるほか、人材育成のために新たな教育プログラムを開発。未来の生活を展示するミュージアムも開設する。12日の定例記者会見で大阪市の吉村洋文市長は「東大や慶応などレベルの高い研究機関が参入予定と聞いている」と述べた。

2期地区は幹線道路を挟んで南北2地区に分かれ、総面積4.5ヘクタールの公園ができる。1万人を集めるイベントも可能。ビルの植栽などを含め都心の再開発としての異例の8ヘクタールの緑の空間が誕生する。

これらの緑の空間を生かしてスポーツやイベントを楽しんでもらうとともに、参加者から自然に行動データや脳情報、血圧などバイタルデータなどが取得できる仕組みを構築。新製品・サービスの開発に生かす考えだ。

2期はホテル、マンション、オフィスなど総延べ床面積53万平方メートル。最も高いビルは51階建て185メートルになる。事業者は三菱地所、オリックス不動産(東京・港)、阪急電鉄、積水ハウス、竹中工務店、関電不動産開発(大阪市)のうめきた1期開発事業者に加え、大阪ガス都市開発(大阪市)、三菱地所レジデンス(東京・千代田)、参加企業の一部が出資した特定目的会社の9社だが、各社の役割分担は未定だ。

りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員はうめきた開発について「2期は緑をふんだんに使う。ビジュアル面でも関西の象徴になり、インバウンド(訪日外国人)をひきつける新たな拠点となってほしい」と期待する。

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