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福永と和田、悲願のG1制覇 「まだ盛り上げる」
96年デビュー組のトップ騎手

2018/7/13 6:30
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2018年の競馬も6月24日の宝塚記念(G1、阪神)で上半期が終了した。この上半期は1996年デビュー組のトップ騎手が悲願のG1制覇を飾ったのが印象的。福永祐一(41、栗東・フリー)が19回目の挑戦で初めて日本ダービー(5月27日、G1、東京)を勝ち、和田竜二(41、栗東・フリー)も宝塚記念で17年ぶりにG1を勝った。

福永は19回目の挑戦で悲願の日本ダービー制覇を成し遂げた=共同

福永は19回目の挑戦で悲願の日本ダービー制覇を成し遂げた=共同

福永はダービーで5番人気のワグネリアン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗した。同馬は折り合いに課題があり、これまでは後方からレースを進めることが多かった。だが今回、福永は道中4~6番手という、いつもより前の位置から運んだ。積極的な競馬をすると、前に行きたがる恐れがあったが、攻めの騎乗で栄冠を勝ち取った。

国内の競馬関係者が一番の目標とするダービーでの勝利。過去に人気馬に騎乗しながらも2回の2着が最高だった福永は「他のG1とは(喜びが)違う」。"天才"といわれながらも79年の落馬事故で騎手生命を絶たれた父、洋一さんもダービーは未勝利。親子2代の悲願を達成した。19回目の挑戦でのダービー初勝利は93年の柴田政人元騎手(現調教師)と並ぶ最も遅い記録だ。柴田元騎手は洋一さんと同期。そこにも「不思議な縁を感じる」と福永はいう。

一方の和田はミッキーロケット(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)で宝塚記念を勝った。7番人気と低評価ながらも自身の好騎乗で勝利をたぐり寄せた。道中は中団の内柵沿いを追走。第3コーナーから徐々に進出していくと、最後の直線で早々と先頭に立ち、押し切った。「ロングスパートをかけようと思っていた。勝負どころで前について行ければ直線は頑張ってくれる」。16年秋からコンビを組み、同馬の特長をつかんでいたからこそできた乗り方だった。

和田は名馬テイエムオペラオーの主戦として99年春の皐月賞から01年春の天皇賞までG17勝。ただ、その後はG1を勝てなかった。「オペラオーの時は馬の力で勝たせてもらった。自分の実力でG1を勝ちたい」との思いを今回、実現した。

96年デビュー組は他にも優秀な騎手が多かった。中央競馬初の女性騎手となる3人もいたことから、競馬学校の「花の12期生」といわれた。そのなかでもデビュー戦で初勝利を飾った福永と、デビュー年に早々と重賞を勝った和田は特に活躍。優秀な世代を引っ張ってきた。和田は「年を食った」と語りつつ、「僕らでもまだ(競馬界を)盛り上げられる」と意気込む。今後も2人の活躍が期待される。

(関根慶太郎)

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