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KDDI 新型携帯で「ガラケー回帰」、ファン呼び戻す

KDDIが発表した「インフォバー」の新型(12日、東京都港区)

KDDI(au)は12日、デザインを重視したオリジナル携帯電話「インフォバー」の新型を2018年秋に発売すると発表した。近年はスマートフォン(スマホ)として販売してきたが、今回はスマホやタブレットと併せて使う「2台目」を狙い、あえてガラケーに回帰した。カラフルなボタン配置など、かつて人気を集めたデザインを踏襲してファンを呼び戻す。

新作「INFOBAR xv」は競合ひしめくスマホ市場では勝負しない選択をとった。1台目の「主役」としてではなく、通話や簡単なメールなどに特化した「2台目」として使うニーズを掘り起こす。

タッチ操作やアプリのインストールなどスマホでは当たり前の機能はないが、あえてガラケーとして機能を絞り込むことで、使いやすさやデザイン性を追い求めた。

端末価格は未定で、製造は京セラが担う。歴代モデルと同様に、工業デザイナーの深沢直人氏がデザインを担当した。

Wi-Fiに接続できるため、すでに持っているスマホとテザリングしてインターネットを使うことも可能だ。通信料は通話とSMSのみであれば、月額998円(税別)からとなる。

初代は2003年に発売された。端末メーカーではなく、KDDIが開発を主導した。当時は折り畳みケータイが主流だったが、薄型・棒状の斬新なデザインで話題を呼んだ。赤を基調色にボタンに白や水色をアトランダムに配置したカラフルさが代名詞だった。その後、07年に2代目のガラケーが発売され、11年にはスマホになった。スマホとしては15年までに4機種が売り出された。

初代の登場から15年が経過し、端末をめぐる市場環境は大きく変わった。ガラケーから全面タッチパネルのスマホへの移行が進み、デザインできる余地は減った。

米アップルの「iPhone」やサムスン電子の「ギャラクシー」などが台頭し、通信キャリア各社は端末ラインアップでは違いを出しにくくなった。端末が似通っている市場環境だからこそ、逆に特徴あるデザインで周囲との違いを出したいニーズは高まっているとみる。

同日の記者発表会で山田靖久商品・CS副統括本部長は「ファンの方から新型への要望が絶えずあった。auブランドの向上につなげたい」と話した。販売目標は非公開だが、「単体で大きな販売台数を求める商品ではない」(同社)という初期からの方針は変わらない。売上金額としてのインパクトよりも、「先進的」「楽しい」といったイメージを構築する役割を期待する。

日本ではiPhoneがスマホ販売の約5割を占める。端末はどのキャリアで買っても同じ「横並び状態」に一石を投じられるか。かつてのファンの心にどれだけ刺さるかが成否を左右することになる。(河野真央)

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