2018年7月22日(日)

円下落、一時半年ぶり112円台 米中摩擦でドル買い強まる

経済
2018/7/12 10:29
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 12日の外国為替市場で円相場が下落し、一時1ドル=112円台前半と1月10日以来、半年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米中貿易戦争の懸念で、新興国や資源国の通貨を売ってドルを買う動きが優勢となった。これがドルに対する円売りにも波及した。

 トランプ米政権は10日、2000億ドル(約22兆円)相当の中国製品に対する追加関税リストを公表。中国も声明で報復を示唆した。世界経済への懸念から、ダウ工業株30種平均株価は200ドル超下落した。

 これまで投資家のリスク回避姿勢が強まると、外為市場では、比較的「安全な通貨」とされる円がドルに対しても買われることが多かった。外為どっとコム総合研究所の神田卓也氏は、追加関税で米国の貿易収支が改善するとの観測から「資金の退避先として円ではなくドルが選好されるようになっている」という。

 円相場が5月下旬に付けた直近安値を下回ったことを受けて「機械的な円売りの動きに弾みがついた」との見方も多い。

 米国の物価上昇圧力が意識されたこともドル高の要因となった。11日に公表された6月の卸売物価指数(PPI)は、前月比0.3%上昇と市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)が当面利上げを続けるとの見方が優勢となったことで「日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いの動きが強まっている」(クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司氏)という。

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