2018年9月20日(木)

カナダ中銀、0.25%利上げ 貿易摩擦巡る物価上昇考慮

経済
北米
2018/7/12 5:27
保存
共有
印刷
その他

 【ニューヨーク=中山修志】カナダ銀行(中央銀行)は11日の金融政策決定会合で今年1月以来の利上げを決めた。政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き上げ年1.50%とした。米連邦準備理事会(FRB)の利上げに伴うカナダドル安や、米国との貿易摩擦による物価上昇を考慮した。

記者会見で質問を聞くカナダ中銀のポロズ総裁(11日、オタワ)=ロイター

 カナダ銀の利上げは4会合ぶり。金融引き締めを始めた2017年7月以降で4度目となる。FRBは6月に今年2度目の利上げを実施し、欧州中央銀行(ECB)も量的緩和の年内終了を決定した。カナダ銀もこうした金融正常化の動きに同調する。

 カナダ銀は11日の声明で「住宅価格は安定しつつあるが、貿易摩擦の影響などで物価は上昇傾向にある」と利上げの理由を説明した。米国による鉄鋼関税とカナダの報復措置によって18年の輸出・輸入はそれぞれ0.6%減少し、消費者物価を押し上げると指摘。足元では2%前後で推移している消費者物価指数(CPI)上昇率が、一時的に2.5%程度に上昇するとの見通しも示した。

 カナダ大手銀行のロイヤル・バンク・オブ・カナダは同日のリポートで「カナダ銀の積極姿勢が確認できたことで、今年の利上げはこれが最後ではないという市場の予想は強まった」と指摘した。

 カナダは7月1日に米国への報復関税を発動した。対象は鉄鋼・アルミニウムのほか食品や衣料品など166億カナダドル(約1兆4000億円)規模に及ぶ。カナダの小売店では一部食品などの価格がすでに上昇しているという。

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報