民泊 波乱の幕開け(3)消える宿の境目 敵か味方か
ルポ迫真
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津市の山間部の美杉地域。過疎と高齢化に悩む住民が、古民家などを民泊施設に改装して貸すプロジェクトに乗りだした。
「窓の外の川のせせらぎが売りになる」。7月上旬、中村浩美(53)は空き家だった夫の実家を地域の人に見てもらった。全国で820万戸を超える空き家は、美杉地域にも多い。「義理の祖父が作った庭と家を残したい」と願う中村は、民泊新法での営業届け出を予定する。
傍らには地区唯一のホテル、美杉リゾ...

空き部屋に旅行者が有料で宿泊することを解禁する住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されました。民泊の普及を狙ったルールですが、営業の届出は手続きの煩雑さや営業日数規制の影響で低調です。政府も制度変更で空き家の利活用を狙います。コロナで打撃を受けた民泊は今後も日本に根付くのか、お伝えします。
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