2018年9月21日(金)

関西学院大と日本IBM、AI活人材用育成科目を新設へ

AI
BP速報
2018/7/11 20:00
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 関西学院大学と日本IBMは2018年7月10日、17年9月に開始した教育・研究に人工知能(AI)を活用する包括的プロジェクトの成果として「AI活用人材育成プログラム」の開講と「チャットボット」の提供開始を発表した。

 関西学院大学は文系・理系を問わずAIやデータサイエンス関連の知識を持ち、さらにそれを活用して現実の諸問題を解決できる能力を有する人材を「AI活用人材」と定義し、その育成のために10科目から成る「AI活用人材育成科目」を新設。19年4月から順次開始する。

関西学院大学と日本IBMが開催した発表会の様子

関西学院大学と日本IBMが開催した発表会の様子

 関西学院大学の巳波弘佳学長補佐は、育成プログラムの特徴として(1)日本IBMと共同開発した教材を活用した授業、(2)初学者を念頭に置いた授業内容、(3)体系的かつ実践的なスキルの習得、(4)ビジネス視点の醸成の4点を挙げた。これらの科目は所属学部を問わず受講可能。「概論にとどまらず、基礎から積み上げることで最先端のAI関連技術とAI活用スキルを習得できる。文系学生も基礎からしっかり学べば十分に対応可能なプログラムだ。文系学生も積極的に受講してほしい」(巳波学長補佐)。

 チャットボットは学生の就職活動支援などの質問に答えるサービスで、7月2日に提供を開始している。IBMのAIアシスタント「Watson Assistant」機能を活用しており、IBM Cloud上で稼働している。関学生向けイントラネットのe-ポートフォリオの一部として実装されている。

 学生は専用のチャットアプリを使って、就活などに関する疑問を会話形式で質問できる。日本IBMの石田秀樹グローバル・ビジネス・サービス事業本部パートナーは「提供開始から現在まで500人強から2500件の質問があり2000件に返答した。この返答率は非常に高い方だと言えるのではないか」と説明。また就職支援・キャリア支援などをするキャリアセンターのサービスを受けたことがない人が8割を占めたことを「驚くべき事実」と総括。7月2日から提供を始めたチャットボットによって「わずらわしさや恥ずかしさを感じ対面をちゅうちょしてしまう人に寄り添ったサービスを提供できたのではないか」とコメントした。

 発表会の冒頭、関西学院大学の村田治学長は「AIの発達により仕事がなくなるという分析がある一方で、新しい仕事も生まれてくる。そしてAIを使いこなす人材がこれから必ず必要になる。これは日本社会において極めて重要な観点である」とコメントし、人材育成に意欲を見せた。日本IBMの山口明夫取締役専務執行役員が「ITやAIが様々な分野に適用されると、ワークロードは増えるが労働人口は減る。そのため学生を含め、より早くAIを活用できる人材を育成すること、そのノウハウを提供することが企業ITにとっても、社会に役立つという点でも重要だと考えている」と述べた。

(日経 xTECH 山崎洋一)

[日経 xTECH 2018年7月10日掲載]

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