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千代の国、執念の逆襲 大関相手に一歩も引かず

大関相手に一歩も引かず、千代の国は遮二無二攻めた。「先に先に(攻める)」と心に誓い、自身より35キロも重い180キロの高安を突き上げた。押し込まれたら押し返す。右上手で振り、体ごとぶつけていく。土俵際まで追い詰めたものの、あと一押しが足りず、ついに大関に捕まった。左下手で投げられて万事休す、と誰もが思った。

千代の国(奥)が小手投げで高安を破る=共同

ところが、千代の国は「まだまだ」と勝負をあきらめていなかった。まわしから垂れる下がりが土俵に付くほど股を限界まで開き、命綱の右上手を離さずに耐えた。土俵下にいた師匠の九重親方(元大関千代大海)が「けがをしなければいいと思った」ほどの驚異的な体勢。そこから逆襲に転じ、最後は土俵下へ落ちながら小手投げ、執念の白星をもぎ取った。

これぞ千代の国といえる、魂のこもった相撲。最高の形で自ら誕生日を祝った28歳は「出し切った……」と息を切らしながら喜びに浸った。初の上位総当たりとなった昨年の夏場所は2勝13敗の惨憺(さんたん)たる成績だったが、再び幕内上位まではい上がってきた。「(今場所は)ちょっとでも前より強くなったところを見てもらいたいと思って」。純真な姿勢が、見る者の胸を熱くさせる。(金子英介)

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