2019年6月20日(木)

原油高、通貨安 新興国で物価上昇招く

2018/7/10 17:55
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インフレへの対応はフィリピン以外の新興国にも共通する課題だ。足元で進む原油高は、エネルギーを輸入に依存する割合が高いアジアの新興国にとって影響が大きい。米国の利上げによる対米ドルの通貨安と相まって物価上昇を引き起こし、経済のリスク要因になりそうだ。

インド準備銀行(中銀)は6月、約4年半ぶりの利上げに踏み切った。背景にあるのは物価上昇への強い警戒感だ。5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比4.87%で、ペースも前月より加速した。インドは原油の8割を輸入に頼っている上、通貨ルピーは6月末に一時、対ドルで過去最安値を記録。中銀は追加の利上げを迫られる可能性もある。

インドネシア中銀も6月末の金融政策決定会合で市場予想を上回る0.5%の利上げを実施した。通貨ルピアは年初から下落基調で、石油製品や食料品などを輸入に頼る。6月のCPIは目標の範囲内に収まったものの、政府は公社などを通じて備蓄米を放出したりガソリン販売価格の据え置きを決めたりと物価上昇を抑えるのに必死だ。

第一生命経済研究所の西浜徹主席エコノミストは「新興国の中銀がさらなる利上げを迫られれば、物価変動とダブルで経済に悪影響をもたらす恐れがある」と指摘している。

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