2018年12月15日(土)

米最高裁、保守色鮮明に 判事にカバノー氏指名

2018/7/10 10:57
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は9日、米連邦最高裁判所で引退を表明した判事の後任として、首都ワシントン連邦控訴裁判所(高裁)の判事を務めるブレット・カバノー氏(53)を指名した。就任すれば判事の保守色が鮮明になり、経済政策や人工妊娠中絶など多くの論争に影響を及ぼす。ただ議会の承認手続きは難航しそうだ。

トランプ米大統領は最高裁判事にカバノー氏(左)を指名した=ロイター

トランプ米大統領は最高裁判事にカバノー氏(左)を指名した=ロイター

カバノー氏は7月末に引退するケネディ判事(81)の後任として選ばれた。与党・共和党のブッシュ(子)政権下でホワイトハウスで働いた後、2006年から現職を務める。環境規制の強化に反対するなどトランプ氏の政策や思想に近い点が評価されたとみられる。

最高裁判事の定員は長官を含む9人。現在は保守派とリベラル派が4人ずつで、中道保守派といわれるケネディ氏が判決に大きな影響力を持ってきた。代わりにカバノー氏が就けば保守派が5人と過半数を占める。中絶の規制強化や銃規制緩和が進む可能性も取り沙汰されている。

ただ判事の就任には議会上院(定数100)の承認が必要だ。与党・共和党と野党・民主党の議席は51対49と拮抗している。11月に中間選挙を控えるなか、過半数の確保に向けた承認の手続きは難航しそうだ。

中絶反対など保守的な思想を持つ支持者を抱えるトランプ氏は最高裁判事への保守派指名を公約に掲げてきた。2017年1月には死去した保守派判事の後任に保守派のゴーサッチ氏(50)を指名した。

米国の最高裁は政府が進める個別の政策の是非に判断を下すほか、中絶や同性婚、人種問題など宗教観も絡む敏感な社会問題にも踏み込むため、影響力は大きい。最高裁判事の任期は終身で、数十年務めることが多いため、人選は大統領にとって重要な意味を持つ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報